メールを受け取った者が、マネージャーに状況を説明してフォローを頼んだところ、もう翌日には一発解決、本人たちは納得顔で“これからも頑張ります”なんて言っています。要は少し話せば済む程度の事だったということです。(対応した者は“最初からマネージャーに言えば良いじゃん”と言ってましたが・・・。)
このように仕事上伝えなければならない事でも、言いづらいなどという感情でコミュニケーションを避けるようなことが、特に最近の若い社員では時々あります。気が合う人との狭い友達関係だけで過ごしてきている者が増えているためではないかと思っています。今回は新人研修の余韻が残っていたためか、たまたま人事部門には言いやすかったようです。
建前としては“上司は自分から部下に歩み寄って、いろいろな手段でコミュニケーションを取る”となるのですが、このような例を見るにつけ、若い世代のコミュニケーション能力不足を何とかしないと、将来企業組織そのものが成り立たなくなってしまうのではないか、などと思う今日この頃です。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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