- 釜口 博
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対象:お金と資産の運用
ファイナンシャルプランナーが天職!
BYSプランニングの釜口です。
外貨建て金融商品で、最近私が注目しているのが、アセアン株式。
日本株式を買うように、海外の株式を直接購入するという方法です。
では、なぜアセアンなのか?
1.潜在成長率が高い
アセアン各国は、2020年以降に「人口ボーナス」が2倍超になる国が
ほとんど。
潜在成長率も見る指標として「人口ボーナス」がある。この指標は、
「働き手(15歳~64歳)が養われる人々(14歳以下、65歳以上)
の何倍か」を見るのだが、これが2倍を超える時期は、必然的に
経済成長するという考え方。
インドネシアはすでに2倍を超えており、2020年には2.29倍。
2030年後半まで2倍を超える見通し。
インドは、2020年に2倍を超え、2040年頃に2.3倍程度になる予測。
ベトナムやタイ、シンガポールなども2030年頃まで2倍を超える見通しだ。
2.世界同時金融危機からの立ち直りも早かった
リーマンショック後の株価の騰落率も見てみると、アセアン各国の
立ち直りが早いのが見てとれる。
2008年9月~2012年3月までの主な株価指数騰落率の上位10国に
4国が入っている。
2位にフリッピン総合:79.5%
3位にタイSET:76%
6位にジャカルタ総合:57%
9位にFTSEプルサマレーシアKLCI:39.4%
ちなみに日本のTOPIXは-25.1%、NYダウ30種平均は-3.6%。
3.外貨準備高も積み上がっているため、多少の危機には対応できる
アセアン各国の経済成長が著しいといっても、まだ先進国に比べれば、
安定性には欠ける部分はある。
実際に1998年のアジア通貨危機の際には、海外の投資マネーが
一気に流失した。
それはまだまだ外貨準備高が少額で、通貨危機に耐えることが
できなったためだ。
ところが、アセアン各国は98年以降、貿易黒字が続いており、
潤沢な外貨準備高を確保している。
アセアン株式は、ハイリスクとハイリターンにカテゴライズされるかも
しれませんが、今は日本株やヨーロッパの株式を買うよりも、
リスクが低いのではないかと思います。
実際にアセアン株式を購入できる証券会社は、私の知る限り3社。
アイザワ証券(0.84%)、楽天証券(1.05%)、SBI証券(2.1%)。
※( )内は約定代金に対する委託手数料、アイザワ証券は口座
委託手数料が別途2,100円必要。
ご質問やご不明な点がありましたら、
お気軽にご連絡下さい。
メール:waku@bys-planning.com
Tel:06-4305-4425
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