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閲覧数順 2016年12月09日更新

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海外の銀行に預金口座するのは慎重にご検討下さい

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前回は、海外への資金逃避の中で、ヘッジファンドについて考えました。今回は海外の銀行に「預金口座を開設する」について、本当に必要があるのかを考えます。

このところの、週刊誌やメディアの報道で、富裕層を対象に海外の預金口座を勧誘するご案内があるようです。その際に、日本と比べこれだけの金利が付きますという、金利の高さを勧誘ポイント一つに為っています。
昨年末、某TVで「マレーシアでのロングステイ」が取り上げられ、その際に、マレーシアでは預金金利が3.5%程度つくので、金利を生活費の足せば日本より暮らしやすいような会話がありました。私は、その際にTV局に誤解が生じるとの指摘メールを届けました。

我々日本に住む多くの方は、20年にわたる低金利とデフレの影響で、金利とインフレの関係を忘れてしまったのでは、または、感性が鈍くなってしまったように思われます。

もし、預金金利が高いから海外に口座を開設するのであれば、それはお勧めしません。

理由は、当該国のインフレ率との関係です。ご存じのように、銀行の預金金利は、当該銀行が所在する国のインフレ率と密接な関係にあります。金利が3.5%でも、インフレ率が2.5%であれば、実質金利は1.0%に過ぎません。通常利子には税金が付きますので、実際に手にするのは、それよりも少なくなります。

また、銀行預金の金利がインフレ率より低い率にとどめられている国もあります。この場合には、銀行預金の実質金利はマイナスです。

従って、お預けに為る予定の銀行通貨で、預金金利-インフレ率≧2%でなければ金利を目的とした口座開設の意味がありません。

何故ならば、日本はご承知のようにデフレ(マイナスインフレ)ですので、実質金利は銀行の名目金利+デフレ率となり、現状、普通預金でも1.5%程度の実質金利になるからです。
口座開設の費用(現地への渡航費等)、送金の手数料(数千円掛ります)、日本へ戻す際の手数料等を測ると、2%未満の場合には、日本の銀行に預金しておくことが資産の運用上ベターです。

もし、ロングステイなどで海外に長期間お住みに為る場合には、海外の銀行に口座を開設しても、当座必要な金額だけを預けるのが無難です。多額な残高を日本に戻す場合には、日本から持ち込んだというエビデンスが必要とされる場合があります。

また、年金受給者の方は、日本の年金機構に手続きしておくと支払い日のレートで現地通貨に換えて送金出来ます。円高が続く間は、こちらの方法のご選択も検討下さい。

なお、渡航先で海外口座を取得する目的として、
1.ハイパーインフレや、何らかの理由で、日本政府が日本の銀行口座の預金封鎖行う可能性があるとお考えの方、
2.同じように、円の海外送金を停止する可能性があるとお考えの方。
などは致し方ないと思いますが、上記2点が発生するまでは、海外への送金等は可能です。
そのような事態が迫ってから対応されても宜しいかと、考えます。

預金封鎖や送金停止は、よほどの力がないとできません。戦後にすぐに出来たのはGHQという絶対的な権力者がいたからです。現在の政府では、最後の最後、どうしようもなくなってから対応すると考えます。

実需として
3.海外との個人取引を行う、または、お子様等の留学先の費用等を現地で支払う。
4.海外証券で株式等の売買を行うための口座取得
などの場合は、口座取得後ある程度の現金を預けられるメリットがあろうかと考えます。

その点で、HSBCプレミアの取り扱いが中止されたのは残念です。
要件を満たす一部の口座間の送金手数料が無料と為るサービスがついていました。
中止の案内は下記のURLで確認出来ます。

イギリスにある本部のリストラ計画の一つとして、中止が決まったのですが、日本の富裕層にとって、大きなメリットがなかったのは無いかと推測しています。ニーズが高く、銀行としてペイするほどの預金が集まり、活発に取引してくれれば、中止しないと推察しています。

☆セミナーやご相談は根拠の明示及び実証データをもとにご説明します。
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宜しければご参加ください
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文責
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独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 
吉 野 充 巨
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