- 小笠原 隆夫
- ユニティ・サポート 代表
- 東京都
- 経営コンサルタント
-
03-4590-2921
対象:人材採用
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 中井 雅祥
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先週末、お世話になっている会社の40周年記念旅行にご招待頂き、恐縮ながら行ってまいりました。
私のような立場で団体旅行などに行ける機会というのはそう有る訳ではなく、前に所属していた会社以来のことで、かれこれ7、8年ぶりでしょうか。久しぶりに大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。
実はその旅行には新卒の内定者の方々も招待(一応希望する人ということで)しており、10月1日に内定式を終えて、そのまま社員のみんなと一緒に行くという形でした。かつてバブルの頃であれば「拘束日」などと称して内定者を宴会や旅行で豪遊させていた時期もありましたが、最近はセレモニーだけでパーティーや宴会すらやらない所も珍しくないと思います。たぶん旅行に連れて行くなんていう会社はほぼ無いでしょう。
内定者の人たちに聞いてみたところ、やはり周囲にそんな友人は一人もおらず、中には「バブリーな会社だね」なんてことを言われた人もいるようです。でもこちらの会社は決してバブリーに儲けている会社でも爆発的に儲かる事業でもなく、地味な仕事を真面目にコツコツ積み上げて、少しずつ一生懸命に収益を上げている会社で、内定者を旅行に招待したのも、できるだけ早く会社のことや社員のことを知ってもらい、できるだけ早く馴染んでほしいという純粋な気持ちからということでした。
幸い内定者の方々も変な先入観なく参加してくれて、それなりにいろいろな人とコミュニケーションを取りながら楽しんでいたようで、バブル期の不純な動機の「内定者旅行」を知る私としては、少しでも会社の純粋な思いが伝わったような気がして、来てもらって本当に良かったなと感じました。
これから多くの会社で内定者向けの研修などが企画されていることと思います。ただ最近の傾向として、「早期の戦力化」など会社の都合優先で、内定者の気持ちは少し置き去りにされている傾向があると思います。今の景気動向を考えればやむを得ないのかもしれません。一方、昨今の就職事情を考えれば、内定者は会社に言う通りにせざるを得ませんから、無理して会社の都合に合わせているところも多分にあるでしょう。
旅行という手段が適切なのかはわかりませんが、もう少し内定者に気持ちに寄り添ってやる部分も必要のような気がします。
もっとも多くの人事担当者はすでに思っていることなのかもしれませんが・・・。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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