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菅野 真一
菅野デザイン企画 代表
グラフィックデザイナー

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赤坂 卓哉
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山藤 惠三
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閲覧数順 2024年04月15日更新

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「最大の目的以外は捨てる」


もしあなたの美容室が、
「35歳の子持ち、平日はパートに出ている忙しい主婦を対象として、
得意分野である"スピード"を活かした新サービス『スピード・カット』
を告知したい」とします。
ここで押さえておきたいのは、「最大の目的以外は捨てる」という事です。
大前提として、お客様を不快にさせるような事は避けなければならないので、
他の要素もある程度のレベルは必要ですが、
「速さも」「美しさも」「リラックスも」「楽しさも」・・・と
いろいろ追求してしまうと、全てが中途半端になり、
売りである「速さ」も埋もれてしまいます。
せっかく考えたサービスも、他の店の他のサービスとも区別がつきにくくなり、
他店との差別化が出来なくなります。
これまでやってきたターゲットを決めたり、
自社の強みを洗い出した意味が無くなってしまいます。

10人のうち4人が興味を持ち「まあまあ良い」の評価を得るよりも、
10人のうち1人でも
「私のためにあるようなサービス」
「大満足、もう他のお店には行けない」
と言う評価を勝ち取るためにやる事なのです。
ここでは「スピード」を謳っているので、「スピード」を期待している人に対して、
その点では必ず満足させなければいけません。
「スピード」なら「スピード」を確約し実行する事で、
忙しい人達の中で、「○○は速い」「時間通りにやってくれる」という
信頼が生まれ、クチコミが広まります。
「速くやって欲しいなら○○美容室」という評判が立つでしょう。
それは、ブランド化の第一歩です。

「スピード」を商品にする事はあくまで例えです。
もし、あなたが「気持ち良さ」「美しさ」「リラックス」「楽しさ」・・・などを
最優先にしたいのであれば、それらを求めているお客様を対象にした、
それらを最大の目的としたサービスを考えてみて下さい。
その最大の目的一つでさえ、期待を裏切らないレベルで提供するのは
簡単な事ではないと思います。
一つの目的を果たすために、経営資源を集中させましょう。

 

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