地震だな…長いな…大きいぞ!…意識がだんだんハッキリしてくる。二階で子供が泣いている。金魚鉢の水がこぼれた。水屋の茶碗がガタガタなっている。外はまだ真っ暗だ。
40秒程続いた揺れがおさまって、慌ててテレビのスイッチを入れる。画面が写らない、しかし音声だけで地震の情報を流し始めた。京都震度5、奈良震度4、大阪震度4…
京都の親戚に電話した。大変な揺れだったが目立った被害は無いとのこと、次に滋賀にいた姉に電話する、こちらも無事だった。
ラジオをつけてみる。神戸に住むパーソナリティが自宅から実況中継していた。市内を見渡せば2〜3本の煙が見える。近くの家が倒壊している。興奮を押さえ極めて冷静を装った言葉が流れてくるがそれとは逆に私の足がガタガタ鳴り出した。
寒さのせいではない。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
06-6714-6693
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