例えば、たった一人がたった5分だけの遅刻だったとしても、その遅刻のために10人集まる会議が始められなかったとしたら、5分×10人で50分相当のロスになります。一件を金額換算すれば数千円程度のロスでしょうが、これが社内で毎日いろいろな場所で発生しているとしたら、「塵も積もれば・・・」で大変な金額になってきます。
半年以上かけて準備してきた数億規模の商談が、電車遅延で提出期限に5分遅れただけでパァになったという話があります。電車遅延など社員の責任ではありませんし、普通はその理由でその程度の時間遅れても責任を問われることは無いでしょうが、それほど期限にシビアな仕事があるということです。
最近の傾向で、時間や場所をきちんと決めない待ち合わせが増えているように思います。たぶん携帯電話が普及して、お互いいつでも連絡し合える環境だからだと思うのですが、その反面で時間や期限というものにルーズになってきている傾向があるように思います。
「ほんの○分くらい・・・」と思うことは日常たくさんありますが、たまにはそれを見直すことは必要でしょう。
よく「時間は買えない」と言いますが、あえて自分の無駄にしている時間をお金に換算してみるということも、自分の行動実態を実感するためには面白いかもしれません。
以前も同じ事を書いた記憶がありますが、最近あらためて思うことがあったので、少し視点を変えて書かせていただきました。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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