- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
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対象:お金と資産の運用
こんにちは!
さて、世界の社債発行額が今年1月から9月に、
約2兆8500億ドル(約300兆円)となり、
前期比8%増で、過去最高を更新しました。
先進国を中心とした金融緩和の影響で、
低いコストで資金調達ができることから、
発行企業が増加した模様です。
地域別には、欧州が6%増加して7800億ドル、
日本は4割増の1400億ドル、
そして北米は前年より7%減少しましたが、
1兆5000億ドルと高水準を維持しています。
一方、新興国も、中国企業がけん引役となり、
約3割の伸びとなっています。
株式も含めた市場全体での資金調達額は、
3兆3200億ドルで、過去2番目の調達額となりました。
ただ、その中身をみると、
株式での調達は、24%減の4700億ドルにとどまっており、
約87%は社債による資金調達となっています。
世界的な金融緩和策による低金利状態は、
大手企業の資金調達手段には、大きく貢献しているようです。
今後も、ソフトバンクに見られるようなリスクの高い
ハイブリッド債の発行なども増えてくる可能性があります。
ただ、社債を購入する投資家サイドとしては、
1.低金利下に高金利で発行される債券の「デフォルトリスク」
2.優良企業の社債とはいえ、金利上昇時の中途換金での「元本割れリスク」
については、しっかりと認識しておく必要があります。
株式に比べ、価格変動は少ないですが、
「社債=安全」
と言う方程式ではありませんので。
それでは、今週も世界が平和で、穏やかでありますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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