《聴心館》 【心の炎・散歩路 No.5】認知行動療法とは - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

国府谷 明彦
カウンセリングセンター聴心館 聴心館館長
東京都
厚生労働省認定 産業カウンセラー

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《聴心館》 【心の炎・散歩路 No.5】認知行動療法とは

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心の炎・散歩路

《聴心館》 【心の炎・散歩路 No.5】認知行動療法とは

 昨日は聴心館のご案内でしたので,今日はいま話題の「認知行動療法」のお話をしたいと思います。

 認知行動療法といっても,いささか幅があります。ちょうど,内科のお医者さんといっても,消化器内科もあれば,呼吸器内科,循環器内科,神経内科,はたまた心療内科など幅がありますよね。それと同じくらいの違いがあります。

 もともと,認知行動療法の前身は,認知療法と行動療法とに別れていたのです。こうした時代が,認知行動療法の第1世代と呼ばれているようです。その時の遺産というか,今でも日本の学会は,認知学会と行動療法学会に別れたままです。海外では,一体化して認知行動療法学会となっているところも多いのですが・・・・。

 その後に,認知行動療法として理論的に合体した時代が第2世代と呼ばれています。「認知」が認知として単独で機能すると考えるだけでは不十分,また「行動」が認知を無視して考えられない,こうしたことが,ここでの基本的な概念です。学会はどんどん進歩していますが,現在臨床の場面で主流となっているのは,この第2世代の認知行動療法です。

 さらに,時代は進んで現在に至り,「認知」の元になる知識や環境・状況などをデータ化して緻密にとらえることが始まっています。また,「行動」をとらえるにあたり,統計的・科学的にどんな状況でどんな行動が出現するかという,こちらもデータ化がすすんでいます。こうしたより精密なデータに基づく科学的なアプローチを模索しているのが,現在の第3世代の認知行動療法と呼ばれるものです。

 うつや不安障碍,パニック障碍,強迫性障碍,PTSDといった精神疾患に,より確実に対応していくために,聴心館ではこうした第3世代のアプローチを積極的に取り入れているところです。臨床の場面で,様々なケースに出くわしながら,最先端の理論を駆使して,科学性・実証性をもちながら,一人一人をよくしていきたい,そんな感じの聴心館です。なんかまた,うちの話になっちゃいましたね。ではまた明日。

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