- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
私はサッカーが好きで、よくサッカー番組を見ます。
たまたま深夜にテレビ東京の「フットブレイン」という番組を見ていた時に、エディー・ジョーンズさんというラグビー日本代表監督が出演していました。
ラグビー日本代表は最近急激な躍進を遂げているようで、そのキーマンになっているのが彼です。
その彼から、最近監督に就任したアギーレジャパン、つまりサッカー日本代表の強化のヒントが得られないかという趣旨の番組でした。
その中で人を育てるということに関して大切な意見があったので紹介させてください。
テクニックとスキルの違い
ジョーンズさんはこの違いを強調し、この視点を取り込んで強化を図ることが大事だとおっしゃっていました、
テクニックとスキル、この言葉を聞いたときにどんなことを思いますか?
あたしはあまり違わないかなあと直感的に感じてしまいました。
しかし、彼の説明を聞くとなるほどなあと思いました。
彼の話したことを端的にまとめると、
・テクニックの強化 ⇒ ボールを止める、蹴るという技術的な強化
・スキルの強化 ⇒ テクニックを状況に合わせて使うことの強化
ということです。
そして我々日本人は、テクニック面では素晴らしいが、まだまだスキルの部分が足りないのではないかと指摘をされていました。
つまり状況を加味しない一つ一つの技術や戦術は素晴らしいが、状況によってその引き出しを変えることがまだまだ向上の余地があると。
なるほどなあと思いました。
W杯では「自分たちのサッカー」という状況に寄らない1つの戦術に固執し、状況を考慮し柔軟性を持って戦術を変更するという視点が足りなかったことが敗因の大きな一つだと思います。
まさに、ジョーンズさんのおっしゃる「スキル面」の強化が足りないということと何だろうなと。
スキル強化とは大局的な視野の指導
この話を聞いたときに、「ああ、私のメンバー教育はまだまだ足りないなあ」と思いました。
自分のメンバー教育を振り返ると「テクニック」つまり「状況に寄らない技術」のみを強化していたように思います。
お客様とのコミュニケーション、メールの打ち方タイミングなど、局面だけを切り取った、指導に偏っていると感じました。
当然局面局面での行動についての指導は大切だと思います。
ただその局面に至る前後にまで目を配り指導をすることができていないと思います。
つまりそのテクニックを使うための「スキル」ここに着目した指導です。
例えば、お客様へのメール一つとっても、お客様が満足しているのかお怒りなのかでそのタイミングや文面は変わってきますよね。
極端な例ですが、お客様がお怒りなのに、満足しているお客様と同様の文面で対応してしまったらどうなるかは火を見るより明らかですよね。
でも私はそのような指導になってしまっていたと思います。
こう考えると、テクニック強化とは局面の打開策の指導、スキル強化とは大局感を養う指導といい変えることができると思います。
細かな局面に着目することも大切ですが、大局感を持ってメンバーの指導に当たる、そんな対せるなことに気付かされたテレビ番組でした。
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