- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
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対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
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こんにちは!
ゴールデンウィークも終わり、ここしばらくは、過ごしやすい季節が続きそうです。
さて、世界の金融市場では、このところ“余剰マネー”がヘッジファンドの資産残高を押し上げています。
アメリカの調査会社の発表によれば、2014年3月末の世界のヘッジファンドの残高は、2兆7016億ドル(約275兆円)に達したとしています。
これは、リーマンショックのあった2008年末の約2倍に当たり、過去最高額を更新しました。
ヘッジファンドには様々なタイプ(戦略)のものがあり、中にはその不透明性から問題となったファンドもありましたが、それでも、なぜこれだけ資金流入が続くのでしょうか!?
その要因としては、“余剰マネーの増加”と“変化に対応できる運用スタイル”があると考えられます。
欧米先進国を中心に、長引く金融緩和策の中、実体経済で使われない余剰マネーが市場には溢れており、その資金の一部が、ヘッジファンドへ流入しています。
また、機関投資家をはじめとする安定運用を目指す大量のマネーも、その運用先の一つとして、ヘッジファンドの採用を増やしていることが挙げられます。
投資の世界で、従来から言われてきた「株式と債券との間のマネー移動」だけでは、今のマーケットには対応できなくなりました。
世界同時「株安・債券安」もあれば、「株高・債券高」もある時代、マネーの“ポジション”をどのように取ったらよいか、プロの運用者でも迷うところです。
そのような中、市場の変化をうまくとらえながら、着実に収益を伸ばすヘッジファンドへ余剰マネーが向かうのは、当然の流れと言えるかもしれません。
いまやヘッジファンドを用いているのは、保険会社などの機関投資家をはじめ、年金基金、政府系ファンドに至るまで、様々なマネーが流入しています。
ただ、前述のように、ヘッジファンドには情報開示が少ないものも多く、個人が投資をする際には、その“目利き”が重要なのは言うまでもありません。
個人的には、今の時代、“流動性”を第一に「ポートフォリオ」を考え、その一部にヘッジファンドのような“安定性”を重視した資産を組み込むことが、「バランス」の良い運用につながるのではないかと思っています。
ただいずれの場合も、いきなりお薦めの金融商品を買うのではなく、まずは「プラン作成」、そして「ポートフォリオ構築」のステップを踏んでいただきたいことに変わりはありません。
個人も「資産運用」に取り組まなければならない時代となった今、とにかく計画的に取り組みたいですね。
では、今週も良き週末を!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
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