態度がコロコロ変わる人 ~境界性パーソナリティ障害 その3~ - 人格障害 - 専門家プロファイル

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態度がコロコロ変わる人 ~境界性パーソナリティ障害 その3~

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境界性パーソナリティ障害

今回のコラムも前回に続いて、「境界性パーソナリティ障害」を症例をあげてご説明したいと思います。

その前に、「境界性パーソナリティ障害」 とは何か?のおさらいです。
この障害は、大人になってもパーソナリティが未熟であるがゆえに、感情面で不安定さが露出し、日常生活や対人関係においてトラブルを抱えてしまう障害です。

では、そもそも 「パーソナリティ」 って何?ということですが、
パーソナリティとは、ある人に特有の認知、行動、感情などの「あり方」のこと。
性格、気質、倫理観、価値観、など、 「その人」 を統合する概念です。

※ただし、このような症状の人がすべて 「境界性パーソナリティ障害」 ではありませんのでご注意ください。

【症例2:態度がコロコロ変わる】

こちらのサイト閲覧者の方の主な年齢層は30代とのことですので、社会人生活を例にとりましょう。

Aさんは、会社であるプロジェクトに抜粋されました。Aさんの仕事ぶりが評価されたのはもちろんですが、プロジェクトのリーダーである課長からAさんはとてもかわいがられていて、Aさん自身も課長のことをとても尊敬し、慕っていたという背景があります。

Aさんは、プロジェクトチームに入ることを同僚たちに「仕事は大変になると思うけれど、あの課長となら頑張っていけると思う。課長について行く!」と楽しそうに話していました。
プロジェクトが始まって佳境に入った時期、Aさんは体調を崩し、会社を1週間休んでしまいました。Aさんが出勤して数日経った日、課長はAさんを呼んでこう言いました。
「体調管理も仕事の1つだ。プロジェクトで毎日残業続きだったのもわかるが、体調をこんなに崩す前にオーバーワークを相談してほしかった。結局長期欠勤は周りに迷惑をかけてしまう。気付けなかった自分も悪かったが、これからは体調にも注意してプロジェクトを乗り切って欲しい」

席に戻ったAさん、すごい勢いで課長の悪口を言い始めます。
「私はプロジェクトを成功させようと、課長の力になりたいと、今まで頑張ってきた。その努力を無駄だと課長は言った!あんな人、リーダーとして失格だ!!もうプロジェクトは降りる!部長に直訴してくる!!」
言われた同僚は、内心「でも、一週間休んで仕事の進行が遅れたのは事実だし、あの課長がAさんの仕事を無駄なんていうはずないのでは?」と思いつつ、Aさんの行動にあっけにとられて何も言えません。

その日から、プロジェクトの仕事そっちのけで部長と会議室にこもって激昂するAさん。
話し合いが終わると「私は無駄な存在だから帰る!」と同僚に吐き捨てて、さっさと帰宅してしまいます。
部長に呼ばれて長い間席に戻れない課長。
肝心のプロジェクトの仕事ははかどらず、チームのメンバーも困惑しています。

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特徴として、「良い人、悪い人」両極端の評価しかできないのです。
グレーという概念がなく、「黒か白」。

そのため、昨日まで「大好き」だった人でも、ちょっとでも自分の意にそぐわないことがあると、一気に「大嫌い」になります。

こうした行動の元となる心理は、やはり
「自分と他人が別者である」 という認識がとても薄いというこの障害特有の認識の仕方です。
人にはそれぞれ固有の考え方や感じ方があり、それは自分と一緒ということはありえない
ということが信じられず、症例のように自分の考え方と相手の考え方が違う=相手と自分は違う存在であると思い知らされると、その相違が不安になり、いらだち、激昂するのです。

付き合う者としての注意点ですが、
蜜月を持ちたがる人には要注意!
です。
少しベタベタし過ぎると思うくらい自分のことを尊敬し、慕ってくる同僚や部下(この障害を持つ方は、態度を隠さないのですぐにわかります)のあなたへの賛辞は警戒して聞くべきでしょう。
一気に「大嫌い!尊敬できない!!」に変わることは容易にあり得ます。その際に、その言動に振り回されない知識を自分自身でもっておき、冷静に対応することです。

次回は症例その3として、「ダメ男しか好きになれない」をお届けします。

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(東京都 / 心理カウンセラー)
フィールマインド 代表カウンセラー

感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。

正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていました。「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、癖、愚痴、色々な話を聴かせて頂きました。資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。相談件数は2200件を超えます。悩みに大小はありません。

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