- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
「火の呼吸」で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
呼吸法がテレビや雑誌で紹介される場合、
なぜか、ほとんどがリラクセーションのための呼吸法です。
やる気を高めたり、気分をポジティブにするニーズもかなりあると思うのですが…
音楽でいえば、落ち着きたい時は、ヒーリング系やクラシック系の音楽を聴くと思います。
逆にテンションを上げたいときは、アップテンポな曲を聴くと思います。
それなのに、呼吸法の分野では、なぜかいつもリラックス用の呼吸法しか紹介されない傾向にあります。
太極拳 ウォーキング ジョギング
右に行けば行くほど、気分がポジティブになり、
左に行けば行くほどリラックスします。
右に行くに従って何が変化していると思いますか?
実はこれ、右に行くに従って、呼吸の速さが速くなり、1分間の呼吸の回数も増えていっています。
身体の動きばかりについ目が行きがちですが、実は呼吸パターンの変化が気分に影響を与えています。
気分が変わったということは、脳の機能が変化したということです。
ですので、身体は動かさなくても呼吸のペースを変えてあげるだけで気分は変化していきます。
リラックスしたい時は、5秒で吸って10秒で吐くゆったりした呼吸(1分間に4-6回の呼吸)、
やる気を高めたい時は、1分間に120-180回の呼吸(火の呼吸)が効果的です。
呼吸のペースを変えるとどうして気分が変わるかといいますと、
まず、体内の炭酸ガスの濃度が変化して、それに応じる形で脳波の活動が速くなったり、ゆっくりなったりします。
その結果、気分が変わっていきます。
ここらへんのデータは、2/6ご参加される方には実際にご覧になっていただき、
気分が変化していく過程も体験していただきたいと思っています。
気分の変化は方向性として、リラックスか、活性化(アクティベーション)の2つしかありません。
それで、今の気分に応じて、ゆったりした呼吸法か、ヨガの速い呼吸法かを選んで行うのが良いのですが、
実際は、呼吸法でうまく気分が改善する方50%、うまくいかない方50%に分かれます。
でもこれは、当然の結果といえます。
リラックスしたり、活性化したりする前にまずしなければいけない大切な「手順」があるからです。
その大切な「手順」については、明日の記事で書かせていただきます。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした。
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