小笠原 隆夫
オガサワラ タカオコラム一覧
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「格差の境目」ってどこなのか?
「格差」の問題がいろいろな場面で取り上げられています。 「格差」というワードでネット検索してみると、経済格差、所得格差、賃金格差、資産格差、情報格差、健康格差、教育格差、雇用格差、世代間格差、地域間格差、企業間格差、学校間格差、一票の格差など、本当に数限りなくたくさんの言葉が出てきます。 まあ同じような要素が複数あれば、その間には当然違いというか差がある訳で、その差を「格差」とすれ...(続きを読む)
「評価段階の数」の議論で思うこと
皆さんの会社での人事評価はどんな評価方法で、評価段階はいくつですか? よくあるのは「5段階評価」ですが、会社によってその考え方は無限にあり、各社工夫しながらやられています。 例えば、 ●何でも標準、普通、まん中と評価しがちなので、それをさせないために4段階評価(または6段階評価) ●標準、普通と評価される人数が多いが、その中には良い普通と悪い普通があるから、それを分けて全部で7...(続きを読む)
“立派過ぎる社長さん”の弊害?
“率先垂範”が大切なことは、いろいろな場面でいわれますが、これは少しそれに反するようなお話です。 その会社は非常に忙しく、仕事の拘束時間も長くなりがちな、俗にいう“キツイ”業界ですが、社長さんがとても立派な方なのだそうです、誰よりも率先して働き、指示も的確で仕事ができる方です。口先だけのリーダーシップでなく行動も伴っています。誰よりも早く出社し、掃除などの雑用であっても他人だけに押し付...(続きを読む)
「規則正しく」も良いけれど・・・。
あるコラムを読んでいて、外国の方が通勤時間帯の駅の通路をたくさんの通勤途中の人が歩いている様子を見て、その人たちがみんな同じ姿に見えてしまい、ギョッとしたそうです。 似たスーツに同じようなカバンを持って、毎日決まった電車に乗り、決まった時間に出社するような、毎日あまり変化がない規則的な生活を続けているということ自体を悪いと言うつもりはないが、そんなルーチンのような生活環境の中からは、ワ...(続きを読む)
言われてやる風土、気づいてやる風土
いろいろなお店で食事をしたりサービスを受けたりする中で、特に最近は嫌な思いをすることがなくなりました。どこに行っても接客やサービスのレベルが高くなっていると思います。 先日もあるお店で、ランチタイムを少し過ぎて空いてきたころでしたが、会計後に出入り口まで送っていただき「午後もお仕事頑張って下さい!」と声をかけられました。全員がそういう対応をしていた訳ではないので、たぶんマニュアルではなく本人...(続きを読む)
「無気力なリーダー」はどうして無気力になったのか
ある日の昼食時、前の席にサラリーマンらしき二人組が座りました。同じ部門の先輩と後輩のようです。 どうも自分たちの同僚らしい他のリーダー(仮にAさんとします)の話が始まりました。 後輩:「この間、Aさんの部下のBが『これも調べるんですか?』って聞いてきましたよ」 先輩:「そこ自分で調べなきゃ、できるわけないじゃん・・・。Aがちゃんと指示してないんだろ?」 後輩:「そもそも期限とか、...(続きを読む)
評価は差がつけば良いのか?
「うちの会社は同年齢、同じ社歴でも、年収で最大○百万円の差がつく」というような話をされることがあります。能力主義や実績主義であるということを強調したいのだと思います。 私が人事制度検討に関わる中でも、主に経営層から「もっと差がつくような制度にしたい」という要望が出て来ることがあります。「力のある者に厚く処遇したい」「結果を出している者に報いる制度にしたい」と言われることが多いです。 ...(続きを読む)
「良い意味の公私混同」の話
「公私混同」という言葉が良い意味で使われることは、ほとんどないと思いますが、最近読んだある記事に書かれていた、「良い意味の公私混同」ということがとても印象に残りました。 その記事では、「“私”で実現したいと思っていることを、“公(仕事)”を通じて実現しようとする」ことを、「良い意味での公私混同」と表現していました。 一般的には、「公私混同」は良くないことで、それを避けるため、ワーク...(続きを読む)
見て、知り合ってこそわかること
少し前の話ですが、長崎県の南島原に行ってきました。あるきっかけで知り合った社長さんの経営するIT企業が、縁あって当地に事業所を出すことになり、その開所式に呼んでいただいたからです。 その事業所というのが、廃校になった山あいの小学校分校跡の木造校舎でして、式には市長さんなどオフィシャルな来賓に混じって、ご近所の方々や子供たち、その分校の元先生や卒業生も参加していて、何か心温まるとても良い...(続きを読む)
心に響いた「信頼の貯金」の話
あるテレビ番組を見ていて、その中で語られていた「信頼の貯金」の話が、とても心に響きました。 ご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、「ホテル・ルワンダ」という映画のモデルで、ルワンダで勃発した民族間の虐殺の中で、多くの難民を自分が働いていたホテルにかくまって命を救ったホテル支配人、ポール・ルセサバギナさんがおっしゃっていたことです。 生きるか死ぬかの極限状況の中で、結局自分た...(続きを読む)
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