大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「「ホストファミリーは夜ご飯しか出してくれません。」」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
Super World Club 代表
サービス:1件
Q&A:116件
コラム:1,644件
写真:1件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

「ホストファミリーは夜ご飯しか出してくれません。」

- good

留学 ホームステイ 2019-03-19 04:31

カナダ・アメリカなどの受け入れ側ホストと、ホームステイに憧れに近い想いを抱いてやって来る日本人学生との意識の乖離がどんどん大きくなっている気がします。

ホストファミリーと留学生との関係は単なる「テナント契約」です。

残酷ですが、それを受け入れる所から本当の留学が始まります。


【質問】 

ホストファミリーがどこにも連れてってくれません。

もちろん遊びに行くとかそんな贅沢な事は言いませんが、買い物にも連れてってくれません。せっかくの連休だというのに家に籠もりっきりです。行けることなら自分で 行きたいのですが、田舎すぎて交通手段が車しかなく、どこにも行けません。

生活必需品が買えなくて困っています。(シャンプーなど)日本からのやつがもうそろそろ切れそうなので買いたいのですが無理です。頼んだら行くとは言ってくれるのですが結局は約束の日に必ず用事が出来て行けなくなります。何回も頼んだら嫌われますよね?

あとこれは普通なのか疑問なんですが、ホストファミリーは夜ご飯しか出さないのが普通ですか?


【回答】


「ホストファミリー」とどんな生活をするのか、日本で想像していたのとは随分異なるケースがほとんどだと思います。

日本人が外国からの学生をボランティアで迎えるのとは180度異なる英語圏での「ホストファミリー事情」を描写してみます。


カナダ在住、1994年以来カナダにやって来る優秀な日本人生徒の支援を行っております。

ホストファミリーとの”信じられないレベルのトラブル”にも何度も乗り出しましたよ。


ホームステイをする前には、「善意の暖かいファミリーが全力でもてなしてくれ、観光旅行のように色々な所にも連れて行ってくれ、毎日の行動はすべて車で送迎してくれる」という認識をきれいに捨て去る必要がありますね、残念ながら。

留学生で溢れかえる英語圏では、留学生は珍しい存在でも、特別な存在でもなく、ホストにとっては毎月の家賃を払うテナントでしかないのが現実です。


1.「ホストファミリーがどこにも連れてってくれません」


これは、ホームステイの生徒受入契約のどこにも書いてないと思います。

斡旋団体により詳細は異なりますが、ホストファミリーの義務は:清潔な部屋の提供、食事の提供(回数は契約によります)、電気・水道・インターネットの提供、です。

これ以上の事は、特に決められていない限り、ホストに義務はありません。

やってくれるとしたら、あくまでも善意になります。


2.「田舎すぎて交通手段が車しかなく、どこにも行けません。」


日本では想像つかない程、車がないと何も出来ないのがカナダやアメリカの田舎です。

人口3,000人の小さな町に留学した生徒がこう言ったのを思い出します。

「カナダで一番苦しかったのが、自分では何も行動出来ないことです。 常にホストの顔色をみて頼まなければどこに行けません。 やりたい活動にも参加出来ないし、友達のところにも行けません。 日本のように自転車で完全な自由があった自分を思い出しています。」


スーパーや、ガソリンスタンドにあるお店にさえも、車で1時間などは普通のことです。

その下調べもなしで「田舎は日本人が少ない」などの理由でエージェントの話に乗ってしまったのでしょうか?

それとも、最近はどんなすごい田舎でも「留学マネー」に群がる傾向がありますので、エージェントが積極的に田舎向きになっている傾向もあります。

要注意ですよ!


じゃ、自転車!?

無理です。

遭難しますね(苦笑)。


3.「ホストファミリーは夜ご飯しか出さないのが普通ですか?」


普通は3食提供が契約のはずですね。

もしかしたら、日本にいた時のようにお母さんが全部用意してくれるという感覚でいませんか?


カナダやアメリカでは、朝ごはんは自分で用意する場合がほとんどです。

シリアル食べたり、トーストを自分で作ったり。

自分の食べたいものが冷蔵庫や戸棚にない場合は、ホストに頼むことになります。


昼ごはんも自分でサンドイッチを作る場合が多いです。

高校生以上だとそうするでしょうね。

前の晩に冷蔵庫の中のものを使って用意します。


そんなルールがそのホストの所にもあるのではないですか?

日本のお母さんのように「朝ごはんよ〜」とは声掛けはないのが普通です。


________

これが「ホストファミリー」の現実ですが、否定的に捉えず、1人の大人としてホストと付き合い良い関係を築いて下さい。

買い物についていくのも簡単になりますよ。


Good luck!

カテゴリ 「留学」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

メール相談 英語エッセイーカナダからオンライン指導無料体験

エッセイの本場カナダからのオンライン講座ー無料体験版

料金
無料

多くの日本人生徒をエッセイの達人に育てたカナダの専門家Robert McMillanが、オリジナルプログラムをオンライン化。 基本をひとつづつ理解している過程を無料体験出来ます。

英語エッセイーカナダからオンライン指導無料体験
プロフィール対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真