大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「トランプに投票した怒れる白人 & キリスト教」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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トランプに投票した怒れる白人 & キリスト教

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Big History (オンライン講座) 2017-04-28 05:53

トランプに投票した多くの中西部・南部の白人の多くは、経済的に大いなる不満を持つキリスト教徒です。 (New York Times)

トランプが締め出そうとしている移民が多く働いて、経済を支えている地域です。

教育レベルが低く、グローバライゼーションの波に乗り損ね、経済停滞、高失業率の地域でもあります。医療保険の恩恵にも与れない人が多く住む地域です。

 

その中西部・南部、自分たちは犠牲者だ!と怒れるキリスト教白人たちがトランプを大統領にお仕上げました。

 

赤ん坊を抱いた、不法移民の母親、泣き叫ぶ幼子二人の手を払い除け、手錠をかけて連れて行く政府役人。

そんな命令を出す大統領を支持するのがキリスト教だったのかと。

 

アメリカを白人だけの国にしろ〜!

白人の方が偉いんだぞ〜!

とトランプに同調するのがキリスト教だったのかと。

 

もともと「宗教」とはなんぞや?!と不思議でした。

歴史的にも、妙に布教に超熱心なキリスト教は「優越意識満々」の宗教なんやな〜とも。

日本にいる時も、カナダに引っ越してからも、戸別訪問の布教者が訪ねて来ます。

それも必ず子供を連れて来る。

不快です。

 

宇宙・地球がどうやって出来たのか、そこに人類がどうやって登場したのか、死んだ後はどうなるのか。。などなど、存在意義を考え不安にかられるのははるか昔から当たり前のこと。

その疑問に、それぞれ勝手な答えを作ったのが様々な宗教だと理解しています。

 

サイエンスを信じる人には簡単なんですけどね、答えは。

Big Bang があり、物理の法則に従い星が出来、地球が出来、水のあった地球に命が出来、命が進化し人類が生まれた。 人類の歴史なんて宇宙の歴史に比べればほんの短い短いもの。

残酷なようですが、「死=脳が死ぬ」ことなので、脳科学から言えば、『終わり』。

Singularity が来て、脳をコンピューターに移すことに成功したら、まだまだ命は続くかも。

 

宗教に疑問は感じてはいても、それはそれ「存在意義」「死への恐怖」などから逃れるために、心理的に宗教を必要とする人もいるだろうなと。

サイエンスを信じる人、宗教を信じる人、出来るなら共存していけばいいのではと、トランプまでは思ってました。

 

しかし、トランプと、トランプを支持する怒れるキリスト教には理解を示すわけにはいきません。

すべて自分たちだけが信じることを世界に押し付けようとしても、そうは問屋が卸さない。

 

慣れ親しんだ日本のゆる〜い宗教観はいいな〜と思います。

お宮参りは神道、結婚式はかっこいいから教会風の式場で、初詣はもちろん近所の神社(どこにでも神様は住んでますからね、自然に中にも)、死んだらとりあえず仏教、な〜んて。

 

今住んでいるカナダの人口3700人の小さな町には、なんと!教会が8つもあります。

ふむ。

(実はそれが鬱陶しいので、町から10キロ離れた大平原に住んでますが)

キリスト教やったらみんなで集まった方がいいだろうに、なぜ分裂してるんやろと疑問が募ります。

そのうち聞いてみなくちゃとは思っていますが。

日曜日はほとんどの人が教会に行くので、午前中外を歩いている人をみると「あ、宗教どうでもいい人だ。」とバレバレです。

 

アメリカは全国でもっと大規模に教会があり、それを中心に政治まで回ってしまうようです。

その中でも特に「白人キリスト教優越派」が、アメリカをキリスト教の国にする!と怒っているということですね。

 

ドナルド・トランプのアメリカ。

 

共存は無理です。

 

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