大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「置き去りにされる教育ーこれでもまだ日本の教育で子供を溺れさせますか?」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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置き去りにされる教育ーこれでもまだ日本の教育で子供を溺れさせますか?

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迷子になった日本の教育 2016-06-22 18:47

参院選挙が公示されました。

いつ増えたのやら知らなかったような政党も含めて、具体性のない党首討論やらがあったようです。

全く「教育」を語ることなく。


この国の教育が「とんでもない」ことはみんなわかっているはずなのに。


変わることのない「時代遅れも甚だしい丸暗記」「意味のない膨大な宿題」「退屈な一斉授業」「高校生たちが『勉強する暇がない!』と悲鳴をあげるほど頻繁なテスト」「人間の脳には休みが必要なことを完全に忘れた課外授業」「学ぶという行動からかけ離れた受験儀式」「部活でクタクタになることが美徳」


高校生たちが疲れ果てています。

「考える」経験が一番大切な時期に、「考える」こともする時間がない高校生たちが。

社会にとって甚大なる損失であるだけでなく、一人の人間としての貴重な潜在能力が朽ち果てています、音を立てて。



しかし、日本の政治には「教育」は相変わらずどうでもいい。

誰も考えてもいないようです。

現代社会の問題点、未来社会への展望を語る時、主役になるべきはその社会を創り出す人材のはず。

どんな人材を社会に送り出そうとしているのかで、未来社会の定義は変わるはず。

 

また、今の日本が抱える大きな問題も、何十年にも渡り、社会に送り出した人材の能力不足であるのは明らかなはず。

そんな人材を創りだす一番大切な論点であるべき「教育」が、なぜ語られることがないのかに驚愕します。


「若者の居場所を作る??」「若いみなさんの働く場所を作る??」

いつまでもそんな受け身な、考えることを放棄した若者をイメージしているから「教育」の定義が出来ないのだと思います。


教育制度を180度変え、考えることの出来る若者が、更に論理的・科学的・客観的・批判的思考力を付けることが出来るようになれば、若者たちは居場所くらい自分で創れるし、仕事も自分たちで創出出来ます。


今の日本の教育からは、「居場所を作ってもらわないと。。」「働く場所を探してもらわないと。。。」何も出来ない人材しか出てこないことだけはよくわかっているようですね。

政党のスローガンを読んでみると。



小学生の色紙コンテストかと見紛うような『政党標語』もそうですが、述べていることがさっぱり伝わって来ません。


「アベノミクスの成果を出す」ってつまり、どんな社会を作ろうとしているのか定義が聞きたい。「所得の再分配」? 『再分配』のやはり定義がわからない。

「希望を広げる」。。。あの。。「希望」とはどんなことを指していますか?


そんなことより、もっともっと大切なことに取り組んで下さい。

社会を機能させるには、まず「教育」を機能させること。


その制度をぶち壊すことも出来ない政治には開いた口がふさがりません。


どっかの新しい政党が「日本人の心を大切にし温かい社会をつくる」とか何とか標語で述べてます。


日本の政治家の言う「日本人の心」とは「思考能力」もない疲れ果てた若者の心なのかな。

「温かい社会」とは、思考能力どころか、自己動機もない若者が受け身でうつろな目をしている社会なのかと、背筋が寒くなります。



何十年も変わらないどころか泥沼のような悪化の一途をたどる日本の教育。


そんな泥沼の中で、大切な人生の大きな出発点に立っている子供たちの能力を溺れさせるのは心が痛みます。




大きな未来への選択肢とし、カナダでの教育を推進して20年余り。

ますます出番が来たようです。


泥沼から這い出したい高校生・中学生、そして子供を救い出したい方、ご相談下さい。

大切な大切な一生のために。 


Come to Canada.


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