対象:新築工事・施工
回答:1件
中舎 重之
建築家
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床下の換気とは
6年前の質問ですが、当方が回答します。
床下換気口がない建物とは、問題が大き過ぎます。
木造の耐久性は、使用している構造材をいかに、乾燥させるかに有ります。
一つ目は、土台や柱の下部(1m)までは、シロアリの餌に成りやすい事です。
それは、床下が乾燥せずに、湿度が高くシロアリの生存に適して居るからです。
二つ目は、木造の構造材は、ゆっくり乾燥していく事で木材の強度が上がる事にあります。
ですから、換気口が無いことで、当方が大問題ですと申し上げる理由が、此処にあります。
今から、換気口を作りましょう。南側の窓やテラス戸の有る場所の中央に設けます。
此の位置は、構造の上で比較的に力が掛からない所です。
換気口の南側での位置が決まりましたら、そこから真っ直ぐに北に線を引いた場所にも、
換気口を設けて下さい。風は真っ直ぐにしか移動しません。
それと、南北方向の風が一番に多いのと、無風でも、地面の気温が南北に差があります。
地面の温度差により、自然に換気されます。
建物の中に、東西に横断する基礎がある場合も、床下に潜り換気口を作ります。
西面と東面は、南北方向を補完する意味で作りましょう。
換気口の大きさは、床が地面から450mmとの事ですので、基礎の高さを600mmとして、
タテ150~200xヨコ300mmとします。
寸法の決定は、施工する業者(大工さん)と相談して下さい。
間違っても、シロアリの駆除業者には頼まないで下さい。
彼等は、建築とか、構造に対しては無関心です。
当方は彼等の無責任な工事を、数多く眼にして怒り心頭の状態です。
以上です。 2014.12.15 中舎重之
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