対象:住宅設計・構造
回答:8件
色んな側面があると思いますよ
色んな考え方があると思います。
私が考えるエコ住宅の基本は「地球にどれだけ優しいか?」ですね。
例えば、構造体で言えば木造、鉄骨造、RC造とありますが、そのなかでも
自然と共存できるのは、木を活用する木造でしょう。木のライフサイクルを
上回らない範囲だと、地球環境とのバランスが取れると思います。
逆にRCだと、解体時は産業廃棄物となります。
エコを考える時は、その家を解体するときまでのことを考えるのが重要です。
廃棄する金額もすごいですが、自然に戻らない材料は地球には優しくないですよね。
あとは、二酸化炭素(CO2)を製造時などに発生しにくい材料などはCO2
問題などから考えると大切だと言えるでしょう。詳細はエコ材料に関して
積極的な建築家などの専門家に聞くのがいいと思います。
もう一つ挙げるなら、家を使っていく上でどれだけのエネルギーを使用するか?
です。電気・水道・ガス代などを押さえるという意味と、地球資源を無駄にしない
ためにも、これらの費用のかかりにくい方法を考える必要があります。
例えば、断熱材の仕様を上げて冷暖房日を押さえる。
雨水などを活用した中水利用。ソーラーを活用した電力発電や暖気活用など
色んな方法があります。
エコに取り組むと、どちらかというとはじめは財布から出て行くお金は増えるかも
知れませんが、地球環境を守る意味と、将来の子孫のためには大きな財産として
戻ってくるでしょう。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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暮らし方を考えてみては
エコ住宅と一言で言ってみても他の方もおっしゃるようにいろいろな側面があり、何をもってエコ住宅というのか実際は難しいかなと思います。
わたしはごく普通の家でも暮らし方一つでエコ住宅になるのではと考えます。
建築側(ハード)でいろいろと工夫して省エネでかつエコな住まいは出来るかもしれませんが、一番CO2を排出するのは住み始めてからなので、住宅の工夫はしても一番変わらなければいけないのは暮らし方(ソフト)だと思ってます。
冷暖房のきいた空間が快適と思うか、少し窓を開けて風を通す事が快適と感じるか。世話するのが多少面倒だができるだけ植栽を施し、日射を調整したりして過ごすのが快適と感じるのか。など少し不便でも豊かに暮らすことの工夫をしていくことが大切だと思います。
環境問題が叫ばれるこういう時代だからこそ、生活すること、生きる事の意味を考えていくことがエコ住宅に繋がって行くのではないでしょうか。
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「自然」を受け入れる大切さ
こんにちは。 サカイデザインネットワークの酒井です。
先日コラムにも書いたのですが、江戸時代の農家の屋敷を見学する機会があり、その住宅に「エコ住宅」の原点を感じました。
元々、日本の住文化には、湿度の高いアジア特有のモンスーン気候に対応した家造りがありました。 木造で柱と梁で構成され、可動式の障子や襖で空間を間仕切る「壁面」は、開け放せば室内と外がつながり、素材は木と土と紙と畳など常に呼吸をし湿度を調整する材料ばかりです。
当時の風や光や素材の香りを感じるライフスタイルは、自然と共存するという意味でもとても心地よい住環境を創りだしますが、同時に自然環境のきびしさも伝わります。
今や私達のライフスタイルではエアコンや床暖房、工業化された優れた素材や便利なシステムなどをすべて排除し、江戸時代のような暮らし方というわけにはいかないでしょう。 しかし、環境への負荷、アレルギーのことなどを考えれば、元々あった日本の家の姿、暮らし方を見つめなおし、「自然」を受け入れる暮らし方、住空間のあり方を再認識することは「エコ化」のために大切だと思います。
朝や夕方はエアコンを止めて窓を開け風を入れる生活、ゴミをできるだけ出さない生活、水や電気を浪費しない生活、草木と触れる生活・・・今まで無意識に過ごしてきたことをできる事から意識してみるライフスタイル、そしてそんなライフスタイルが実現できる住まいづくりを考えることが、結果として「エコ住宅」になっていくのだと思います。
●関連コラムエコ住宅の原点
回答専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
酒井 正人が提供する商品・サービス
新築・リノベーション・インテリアなど自分らしい住まいづくりをするために考えます
エコの基準の難しさ
エコ住宅というと''自然素材を利用''だとか''二酸化炭素を排出しないIHを導入''だとかイメージしがちですが、それは建築の世界でのこと。。
地球環境の規模から見れば''新築住宅も多くの木材を使用するため環境破壊'’と言われてしまいます。
廃材を再利用するとか、中古住宅を買うことが本当のエコと言う人もいます。
これをやればエコロジーという基準がないため、エコがエゴにならぬよう各自が環境に配慮して気をつけることが大切だと思っています。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
外断熱(外張り断熱)×地熱(地中熱)利用の住まい
*家全体をすっぽり断熱材でくるむ''外断熱(外張り断熱)工法''を採用する
こうすることでCO2の排出を抑えた光熱費のかからない
住まいが出来上がります。
住まいをエコにすることの第一は「断熱」「気密」「換気」を
バランスよく配慮した性能の高い住まいにし、
結露や木の腐れを起こさない''長持ち住宅''を建築することです。
これだけでも充分''エコ住宅''に成り得ます。
もう一歩すすんで・・・
*一年中安定した温度の地中の熱を利用する
無尽蔵にある地中の安定した''地熱(地中熱)''を室内に取り込み
過渡に冷暖房しなくてもすむ、ほどよい温熱環境をつくり出す住まいを建築することです。
地中の熱は太陽光発電よりもお天気に左右されず
安定的に利用できる優れた自然エネルギーであり
「住宅」のみならず「公共の施設」などに採用してもとても
利用価値のあるこれからの環境共生住宅であることに間違いありません。
外断熱(外張り断熱)工法×地熱(地中熱)利用のY様邸事例はこちらを
クリックしてみてください。
外断熱&地熱利用
の概略はこちらをクリックしてください。
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記事制作に関するご相談
中村 雅子
建築家
3
エコ住宅の作り方
''環境配慮''は''設計,工事,完成後''の
3つの時期で考えます。
''設計''では材料を地場優先にして
''輸送費(CO2を出す搬送)''を減らす
(建設費の3割はこの輸送費にあたる!なんてこともあるのです)
''メンテナンス''可能な設計,
''断熱や防暑、防寒''に対する適切な設計
''工事''は産業廃棄物を減らす
(設計時に検討)
''完成後・地球温暖化の影響の少ないエネルギー''
を利用して暮らす。。。
項目を簡単に列挙しましたが、
政府のいう200年住宅
CASBEE(キャスビー)
などは参考になるかも知れませんが やや専門的です
やはり信頼のおける専門家にご相談されることですね
ちなみに 私のブログでも 紹介しておりますが、
これはRCの例ですが、木造や鉄骨にもあります
タジェール 中村雅子
宮原 謙治
工務店
-
自然の恩恵をまず享受できる計画からスタートすること
大阪の住宅家・幸せこだわり住宅職人謙さんです。
エコ住宅とは、地球環境にやさしい住宅(限りある資源のへの配慮)という発想から生まれた省エネ住宅に端を発したと思います。
しかし、住宅関連業者の口車に乗せられて、走ることもなく飛ぶこともしない住宅に、性能表示なる基準を設けて難しい住宅としてしまいました。
人間が自然の一部であることを忘れ、不自然な環境・おかしな環境・無理のある環境の住宅を、国が推進する正しい住宅であると勘違いしてしまいました。
謙さんは、エコ住宅(省エネ住宅)とは、
1)イニシャルコストがかからない(特別の設備を必要としない)
2)ランニングコストがかからない
3)メンテナンスコストがかからない 住宅だと思います。
その為には、建築地の気候風土(気温・風の流れ・湿度・日照・地熱・地盤など等)を良く理解することですし、隣家・隣地から受ける影響力や隣家・隣地に与える影響力などもすることが大切ですね。
また、生活のそのポイントは、
1)暑ければ一枚福を脱ぎ、扇風機と団扇で生活する・・・
2)寒ければ一枚多く着る生活をする・・・・・・・・・・・・
ノンエアコン省エネ住宅自然通気工法の家などを研究されるといいのではないでしょうか?
詳しくは、謙さんブログでどうぞ!
http://blog.livedoor.jp/kirishimaj/archives/cat_50038186.html
森岡 篤
建築家
-
エコロジーは生態学
パルティータ建築工房の森岡です。
エコ住宅とはどんな住宅を指すのでしょうか。
「エコ」はエコロジーの略ですね。
エコロジーとは、元々語源は生態学ですが、環境を守るという意味で使われています。
生態学から来ていることから、単に機能だけでなく、人間的で健康的な家を目指すと言えます。
「環境を守る」ためには、建物使用時の化石燃料消費(ランニングコスト)を減らすことが重要です。
それだけでなく、建設時に環境負荷を減らし、建物を最終的に解体するときの負荷も減らす、そのためには産業廃棄物は論外ですが、廃棄物を燃やすのも好ましくなく、再利用できるようにする必要があります。
環境への配慮の点からも、丈夫で長持ちすることも重要です。
化石燃料(エネルギー)消費を減らすには、色々な考え方があります。
大雑把に言うと、
・安定した環境を求める
・自然にこだわり快適さを求める
の2つの方法です。
前者でエネルギー消費を減らすには、建物の外周:外壁、屋根を高気密高断熱で覆い、外部の熱負荷の影響を最小限とし、そのために開口部を減らし、内部で最小限の冷暖房を行います。
後者では、冬室内に日射を呼び込むために、南側に大きな開口を開けますが、庇を併用することで、夏の日射を防ぐことができます。
南以外にも開口を設け、通風を取ることで快適に過ごすことができます。
昔の日本家屋はこのような家でした。
大半の時期は化石燃料を使わず、とても快適なのですが、断熱がなかったため、冬天気の悪い日や夜は寒くなってしまい、安定した快適環境は作れませんでした。
現代では、後者の方法で、建物外周を高機能の断熱で覆うことで、天候条件の悪い時は、最小限の化石エネルギーで快適に過ごすことができます。
私たちは、後者の考え方を主体に考えています。
(現在のポイント:-pt)
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