対象:住宅設計・構造
現在都内のマンションに住んでいますが、数年後子どもが大きくなったら、信州などの自然が多い地方で別荘を持ち、ゆっくりと夫婦で過ごすのが夢です。
そこで、質問なのですが、一般の住宅と別荘建築との違いや注意すべき点はありますでしょうか?ちなみに、普通の鉄筋コンクリート住宅よりも環境にマッチした建物にしたいと思っています。
なお、まったく土地勘がないのですが、建築家に別荘のイメージにあう土地探しから相談することは可能でしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:10件
雪国の家
こんにちは
別荘も「山の中」「海の側」「整地された別荘地」など場所によってポイントが変わってきます。
信州ですとログハウス的木造なんかいいですね(^^)
建築基準法で床の高さは直下の地面から床の上面まで45センチ以上と決められていますが、山中の別荘などは積雪などを加味して高く設定する場合が多いです。
屋根形状も常時雪下ろしが出来ない条件から、切り立った形状が望まれます。
また冬場に訪れる際、大通りから別荘までの道が除雪されてないのが普通なので、家までのアプローチ方法も注意が必要です。(管理されている地域もありますが)
別荘は、居住している期間より住んでいない期間のほうが長いことも多いので、締め切りにした影響で室内の空気が淀んだり、スキマから小動物が入り込んでしまう例も少なくありません。
最近は24時間換気システムの導入により空気環境は改善されてきましたが、設備機器は使用しないと返って傷みが早くきます。
以上のことから、内装は湿気に強い仕上げ材を使用し、防犯に優れているシャッター・雨戸を取り付け、設備機器は修理しやすいシンプルなものを設置されることをオススメ致します。
また、間取りも一般住宅のように○DKというような枠組みではなくリビングに就寝スペースを併設したり吹き抜けや高天井などがある大空間にしたりと''日常を忘れさせる癒しの空間''として設計されるとよいですね。
やすらぎ介護福祉設計 齋藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
日常と非日常の暮らし方
design studio bAOBabの鈴木と申します。
一般住宅と別荘の違いは、まず日常生活の場か非日常生活の場の違いがあります。
ただ生活のウエイトが別荘にということであればそこが日常的空間という事になりますが。
大きく分ければ一般住宅では、対人間。別荘では対自然ということになるでしょうか。例えば都市の中で前者はいかに機能的にかつ豊かに暮らせるか、後者は、自然の中に住まわせてもらうにはどうしたらよいかということを考えると思います。
普段はしないような事も、別荘ではデッキで朝食をとったり、バーベキューを楽しんだり、朝陽をあびて森林浴しながらの朝風呂なんかもしたくなると思います。
こうした積極的な生活の外部接触を行なうには周辺環境と一体化した空間づくりが重要になってくると思います。
そういう意味であまり、日常生活を別荘に持ち込まない暮らし方を見つけてみる事も人生の中で必要かもしれませんね。
別荘地などの自然に囲まれれば、その場所に何が適切か自ずと周辺の環境にあった建物のイメージが湧いてくると思いますよ。
あと、土地探しについてですが、誰もが出来るというわけではなく、やはり土地勘のある建築家、別荘を得意とされる建築家などに相談されれば、土地探しからアドバイスはしてもらえるのではないでしょうか。
御参考いただければ幸いです。
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ホームページもありますのでこちらも参考に。
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伊豆もいいとこですよ
こんにちは。
私は、伊豆の伊東市に住んでおります。伊東市には伊豆高原を代表に数多くの別荘地があります。
別荘地の場合は、建築基準法のほかに国立公園の規制がかかる地域が多く、建ぺい率や容積率をはじめそのほかにも多くの規制がかかります。また、別荘地ごとに取り決めをした規制もありますので、事前に良く調べておいたほうが良いと思います。
屋根の形や屋根や外壁の色まで規制される地域もあります。
建物におきましては、メンテナンスを良く考えたものにしてください。住んでいない期間が長いと家の傷みは早くなります。また、地域によっては冬の期間の工事が出来ないところもあります。
別荘はまめに手かけてやらないと、一部の修理では間に合わなくなり、大きな改修工事になることもおおくあります。以上、つらい面をかきましたが、せっかく別荘を建てたのでしたら、1・2ヶ月に一度位は別荘に2、3日滞在をして、日曜大工がてらに家の面倒をみるのも、楽しいと思います。
また、以上のことからも地元の建築士さん相談することは、良いことだと思います。そこの地域の規制について熟知しているでしょうし、別荘地のよしあしも良く知っていると思います。
伊豆にも良い別荘地が多くありますので、よろしければ候補のひとつにしていただければ幸いです。
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別荘では非都会暮らしを!
サカイデザインネットワークの酒井と申します。
都会暮らしをされている方の別荘であれば、やはり環境から暮らし方まで自然とふれあう時間を過ごせる住空間はとても魅力的です。 私も土地探しから別荘の設計をお請けしますが、都会暮らしの方の場合、便利な暮らしに慣れているため、都会から別荘地へのアクセスの良さや自然豊かな土地でも周辺に生活する便利な機能が整っていることなども意外に大切だと思います。 信州であればやはり軽井沢など東京からは魅力的ですね。
添付写真は甲州の八ヶ岳の麓に設計した別荘ですが、都心から2時間以内で行ける、自然が豊かである、建設地の周辺に生活するためのお店や施設などがある、というような条件も重視しつつ、自然環境との共生をテーマに「茶室」を中心にした木造の住空間を実現しました。
都会の住宅とは違い、積雪や冬季の凍結への対策を考えた設計が基本になります。 給排水設備が寒冷地仕様になったり、水道は井戸を掘るという場合もあります。 また温泉地などでは温泉をひき別荘でも温泉を楽しむことも可能です。 設計をする際はその土地の暮らし方や環境に対する暮らしの条件をよくリサーチし理解することがとても大切になります。
週末は都会の忙しい時間からエスケープし自然豊かな土地でゆったりと非都会暮らしを楽しむ・・・ほんとうに魅力的です。
回答専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
酒井 正人が提供する商品・サービス
新築・リノベーション・インテリアなど自分らしい住まいづくりをするために考えます
建てるのか?それとも借りるのか?
自然の多い場所での別荘建築、素敵ですね!
最近は、60歳を迎えたセカンドライフを考えている方にもとても多い質問ですね。
さて、別荘建築に関してですが、仕様的に気候風土にどれだけマッチしたものを造るか?ということは、他の建築家の方も書いている通りとても大切ですね。
それと合わせて大切なのが「どれくらいの期間を住むつもりか?」です。
別荘建築を''「建てるのか?それとも借りるのか?」''この視点は重要でしょう。
例えば、家は基本的に使わないと痛みます。
都会の生活をしながら、セカンドライフ的に別荘に住むとなると、手入れなどは結構大変です。そのあたりを考慮した仕様にするか、それとも、別荘地に気に入った賃貸の別荘を1シーズン借り、実際に生活してみて実感をつかむか?
ぜひこういった視点も含めて検討して欲しいものですね。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
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家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
志田 茂
建築家
-
すまい という意味では同じです
志田茂建築設計事務所 志田です。
一般住宅も別荘も ''住まい'' ですので、基本的には同じです。
ただ、使用する期間が違いますので、そのあたりでは考え方が違ってきます。
管理事務所などがある別荘地では、家の管理を委託できる事もありますが、そうでなければ、ご自分が管理しなければなりません。
別荘に着いたら、周囲の草むしりや掃除などからはじまります。
普段そこにいるわけではないので、家のメンテナンスのしやすも、十分考慮する必要があります。
それに手間がかかり過ぎると、別荘は苦痛になってしまいます。
''メンテナンスのしやすさ''、とは''掃除や修理のしやすさ、家の設備機の理解のしやすさ'' です。
決してメンテナンスフリーのものを使えばいいという事ではありません。
別荘に求めるものをよく整理しコンパクトにまとめるといいと思います。
「いない」期間が長いので戸じまりや換気には十分注意する必要があります。
コンクリ―トだから周囲にマッチしない、とは言えません。土地の状況により、コンクリート造がいいか木造がいいか、ご判断ください。
要は、''周囲となじむ家をつくる'' という考えが大切です。
都市生活以上に、近隣の方とのコミュニケーションも重要になってきます。逆に言えば、近隣の方とのお付き合いがよければ、家(別荘)の事を見ていてくれる事にもなります。
''土地探しから・・''も、多くの方は可能だと思います。その場合、経費の件は、事前にお話になってください。
+ + + + + + + + + + + + + + + + + +
''自然の中でご夫婦でゆっくり過ごす''・・・とても素晴らしい事だと思います。
それを成功させるためにも ''ゆっくり時間をかけて'' 別荘の計画を立ててください!
田中 哉子
建築家
1
注意点は防犯や寒冷地対策でしょうか
こんにちは。定年退職後のゆったりした時間を
別荘地で過ごすとは素敵な計画ですね。
別荘で注意したいのは防犯と寒冷地対策などの設備でしょうか。
以前、別荘地管理をしている方にオフシーズンを狙って侵入者が来る、
といった話を聞いた事があります。
定住するにせよ、廻りは別荘で常にご近所さんが居る訳ではないので
常に雨戸は締める、中に人が居る気配を外に知らせるなど
防犯に対する態度を見せる方が良いと思います。
また、設備ですが、寒冷地ですと水道管が凍ったり一般のタイルだと
水が凍って割れたりする可能性も有りますので設備、建材とも寒冷地仕様を
使う必要があります。また浄化槽を敷地内に設置する必要や
灯油などの燃料を供給してもらうタンクなどを設置する場所が
必要になる場合もあり、それらは配置計画に影響します。
プランニングについては住宅も別荘も大きな違いはないと思いますが
内外の温度差や暖房の方法によって結露が生じやすいと思いますので
ガラスなどの結露対策もある程度考慮されると良いと思います。
木塚 真也
建築家
-
建てたい地域の環境に合わせる工夫は大切ですね
素敵な夢をお持ちですね。
ぜひ実現させてください!
どのような居住イメージをお持ちなのかわからないのですが、
住居の基本的な機能の点から考えると、
一般の住宅も別荘も変わりはないものと考えていいと思いますよ。
わたし自身は、実際に建てたい地域のの環境に合わせる工夫が必要だと思います。
「自然」を大切にするのでしたら、気温や湿度、日照、風、地形等
その場所特有の条件をよく理解して設計すべきですし、
また「自然」を多く取り込むために開口を大きくしたり、
デッキやテラス等外部での活動スペースを設けることは素敵なことです。
鉄筋コンクリート住宅だからといって環境(自然)にマッチしない、
とは言えません。
落水荘という世界的に有名な
「別荘」は、自然の石壁のように、ランダムに積み上げた石に合うように、
コンクリートもわざと粗く作ってあるようです。
でも、内装は木がふんだんに使われています。
私が尊敬する巨匠、フランクロイドライトの作品です。
私が所属するインターデコハウスでは、
長野県にお店があります。
土地探しのお手伝いもできますので、夢の実現の参考に覗いてみてください。
インターデコハウスweb
村上 春奈
建築家
-
別荘を計画する上での注意点について
こんにちは。すでに多くの方が回答されていて重なる部分も多いと思いますが、参考まで。
現在、うちの事務所でも軽井沢で別荘の設計をしていますが、
信州ですと冬場は気温が低く凍結するので、留守にすることの多い建物の水回りの設計は特に注意が必要です。そして、湿気が多い場所では家がすぐに傷んでしまうので、換気や除湿の計画も大変重要です。屋根の形状をシンプルにし、軒をしっかり出すなど、メンテナンスに手間のかからない計画も入念にしておきたいところですね。
寒冷地では冬場も別荘を利用するのかどうかで、設備計画や断熱計画がかなり変わってきます。最近は寒冷地でも1年を通じて利用したいという方が多いようですが、冬場に積雪で車が通行できない所もあるので、あらかじめ調べておくと良いでしょう。
また、敷地が海に近い場合などは、条件が変わってきます。潮風を受ける土地の場合、外部に錆びやすい金属を使用したり、なるべく鉄骨造は避けるべきでしょうね(これは別荘以外でも言えることですが)。強風が吹く場所では、風の通り道の工夫や屋根形状を検討する必要があると思います。
土地探しについては、建築家に事前に相談されるのが宜しいかと思います。
土地を一緒に見て、そのロケーションをいかに生かせるか相談しながら、最もイメージに近い土地を購入できるといいですね。また、その土地の条令などによる制約があったり、地盤の善し悪しによっても建設コストや安全性に大きく関わってくるので、なるべく早期にそれらの情報を知っておくことが望ましいです。
別荘では、日常からちょっと離れ、真からリラックスできる、ゆるやかな時間を過ごしたいもの。そのためにも、なるべくメンテがしやすい(欲を言えばメンテを楽しめる)建物にしておくことが大事ですが、やはり頻繁に別荘を利用して、建物を可愛がってあげるのが一番ではないでしょうか。
村上建築設計室
各務 謙司
建築家
-
本宅があってこその別荘という視点
''「よい別荘の条件とはなんだろう?」''
*全ての別荘に共通する考え方は?
色々なスタイルの別荘があるなかで、
''「一般の住宅と別荘の違いは何か?」''
を探る事は容易ではありません。
一つだけ共通した考え方があるとすれば、
それは''本宅あってこその別荘''であるという視点です。
普段暮らしている住宅との''関係''をぬきにして、
''別荘の話''をする事ができないのではないでしょうか。
''都会の日常生活と別荘ライフの違い''が
''良い別荘''を決める''重要な要素''であると感じています。
これまで設計してきた別荘を比較しても、
''キッチンの大小''や、''お風呂周りの充実度''、
''新築別荘や中古別荘のリフォーム''等、
本当に色々なバリエーションがありました。
都心のマンション暮らしで、小さなキッチンに
ストレスを感じていたお施主様が、
別荘には大きなキッチンが欲しいという話。
小さくて簡素なキッチンの別荘オーナーは、
本宅には料理教室すら開けるような大きなキッチンを持っていた例。
(片付けやすや、すぐ手が届くコンパクトさを重視したようです。)
*本宅あってこその別荘
''個人のテイスト''は変わりませんから
本宅と別荘には''共通した事項''も多くあります。
ただ、''普段適えられなかった望み''や、
''便利さの裏側で犠牲になっていた不満''が、
別荘の中で顔をのぞかせてくる気がします。
結局、''「誰にとっても良い別荘というものはない」''
のではないでしょうか。
**別荘とは本宅での普段暮らしの反映であり、
**二つのライフスタイルは表裏一体の補完関係にある
といえるのではないでしょうか。
そしてその''対比の振幅''が大きいほど、
''別荘の楽しさ、ワクワク感が増す''と
考えられるようになってきました。
>カガミ建築計画 各務謙司
カガミデザインリフォーム
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Tel/Fax:03-5789-4146
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