「自然」を受け入れる大切さ - 酒井 正人 - 専門家プロファイル

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

注目のQ&AランキングRSS

対象:住宅設計・構造

「自然」を受け入れる大切さ

2008/05/26 00:30

こんにちは。 サカイデザインネットワークの酒井です。

先日コラムにも書いたのですが、江戸時代の農家の屋敷を見学する機会があり、その住宅に「エコ住宅」の原点を感じました。

元々、日本の住文化には、湿度の高いアジア特有のモンスーン気候に対応した家造りがありました。 木造で柱と梁で構成され、可動式の障子や襖で空間を間仕切る「壁面」は、開け放せば室内と外がつながり、素材は木と土と紙と畳など常に呼吸をし湿度を調整する材料ばかりです。

当時の風や光や素材の香りを感じるライフスタイルは、自然と共存するという意味でもとても心地よい住環境を創りだしますが、同時に自然環境のきびしさも伝わります。 

今や私達のライフスタイルではエアコンや床暖房、工業化された優れた素材や便利なシステムなどをすべて排除し、江戸時代のような暮らし方というわけにはいかないでしょう。 しかし、環境への負荷、アレルギーのことなどを考えれば、元々あった日本の家の姿、暮らし方を見つめなおし、「自然」を受け入れる暮らし方、住空間のあり方を再認識することは「エコ化」のために大切だと思います。

朝や夕方はエアコンを止めて窓を開け風を入れる生活、ゴミをできるだけ出さない生活、水や電気を浪費しない生活、草木と触れる生活・・・今まで無意識に過ごしてきたことをできる事から意識してみるライフスタイル、そしてそんなライフスタイルが実現できる住まいづくりを考えることが、結果として「エコ住宅」になっていくのだと思います。


●関連コラムエコ住宅の原点

回答専門家

酒井 正人
酒井 正人
( 東京都 / 建築家 )
サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
03-6379-4831
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい

設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。

(現在のポイント:-pt このQ&Aは、役に立った!

この回答の相談

エコ住宅にするための工夫は?

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/05/22 10:30

家を建てるにあたり、「エコ住宅」と呼ばれるものに興味があります。環境に配慮し、かつ快適に暮らせる住宅にするには、どういった工夫が必要でしょうか。実際の例があれば教えてください。

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

このQ&Aの回答

色んな側面があると思いますよ 八納 啓造(建築家) 2008/05/23 23:20
暮らし方を考えてみては 運営 事務局(オペレーター) 2008/05/25 00:37
エコの基準の難しさ 齋藤 進一(建築家) 2008/05/28 16:32
外断熱(外張り断熱)×地熱(地中熱)利用の住まい 運営 事務局(オペレーター) 2008/07/17 11:41
エコ住宅の作り方 中村 雅子(建築家) 2008/05/22 16:07
エコロジーは生態学 森岡 篤(建築家) 2008/05/23 22:40

このQ&Aに類似したQ&A

一般の住宅と別荘の違いや注意すべき点は? 専門家プロファイルさん  2008-06-26 11:52 回答10件
狭小でも満足できる家を建てるポイントは? 専門家プロファイルさん  2008-06-12 15:13 回答8件
ガレージ住宅の設計料、施工料について 専門家プロファイルさん  2008-11-13 12:55 回答5件
賃貸併用住宅を建てるポイントと入居率アップのコツ 専門家プロファイルさん  2008-04-24 11:32 回答4件
古民家再生住宅について 専門家プロファイルさん  2008-01-25 10:10 回答2件