対象:住宅・不動産トラブル
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景観を重視した中古戸建の契約目前で、裏に家が建つことが分かり、眺望がなくなることになりました。
仲介業者の調査ミスだということは認めていらっしゃいましたが、これは責任を追求することは出来ますか?
以下詳細です。
眺望の良い中古戸建を探していました。
そして巡り合った2階、3階から海の見える中古物件の内覧をしました。
その裏は駐車場であり、売り物件と看板が出ていたことは仲介業者と一緒に確認しました。
そして「いつ建つかは分かりませんから、今手放すのは勿体無いですよ。この敷地面積の広さから2階建てであろうから、3階からの眺望は大丈夫でしょう」と話もあり、納得し、契約に進みました。
ローンの審査もおり、迎えた契約の日。
売主から話を聞くと、「裏建ちますよ、3階建てです。」と。
売主が出る少し前に境界について、話があり駐車場を二つに割って3階建てを建てる計画があるとのことでした。
ということは売主が出る7、8月あたりから話が出ていたことになります。
検索してみると一般レベルでもヒットする公表された情報でした。
もちろん私たちの調査不足もあります。
しかし、仲介業者はその道のプロである以上、周辺環境についても詳しく調べることが必要ではと思うのです。
わたしたちが景観が気に入っていることを認識していて、それがなくなる可能性がいつか…ではなく売りに出されていることでかなり近い現実になっていたのですから。
※契約は成立せず、日にちを頂いて検討中です。
こういった場合、契約前であるので損害賠償的なことは難しいのでしょうか?
正直家探しに疲れたことと、「信じてついてきてください!」と意気込まれたにも関わらずこの失態。
完全に信用を失い、責任を追求したい気持ちです。
ほのさん ( 兵庫県 / 女性 / 31歳 )
回答:1件
仲介業者の調査ミスについて
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
今回の物件探しでは、仲介業者の単純なミス、雑な仕事に振り回される状況で、
大変な思いをされたと感じます。
ご質問いただきました件ですが、「契約前」ということで、損害賠償等の金銭的な
要求は難しいと思われます。
仲介業者は確かに不動産取引のプロでありますから、不動産に係わることの少ない方の
仲介業務を任され、成約時に報酬を頂くプロの立場として、ほの様がおっしゃるとおり、
業者は十分な調査と適切な説明が必要です。
契約の前後に係わらず、「必ず土地の相場が上がる」「近くに国道ができる」などの、
断定的な判断を提供しただけでも処分の対象になります。
また、重要な事実を知っているにもかかわらず、故意に事実を告げない(黙秘)場合も、
業法違反となります。
これらの、「断定的な判断を提供」「重要な事実の黙秘」は、契約になった後で発覚すれば
契約解除や業者は処分の対象となりますし、契約まで至らなかった場合でも、業者は
処分の対象となります。
知っていたかどうかの立証は難しいですが、隣地の建築計画が確認できる段階にあって、
調査でそれを見逃しまったことや、また3階建ての建築が可能な隣地に対して、
「この敷地面積の広さから2階建てであろう」「3階からの眺望は大丈夫」といった
発言は、「断定的な判断を提供」になると思います。
ほの様の場合、契約までは至っていおりませんが、この仲介業者はの行為は、
契約前であっても処分の対象になるものです。
他にも、「不当に高額な報酬を求める」「手付金を貸しての契約勧誘する」といった行為は、
それによって契約にならなくても処分の対象になる行為です。
但し、宅建業者の業務として不適切なところがあり、契約前であっても業者への
処分対象にはなりますが、買主となる予定のほの様に対して損害賠償の支払い義務
が生じるといった類のものではないのです。
ほの様が、その契約に向けて何かしらの準備をはじめ、それによって実損が生じ、
契約前でもそれら実損が生じるのに、ほの様に過失(落ち度)がないと思われること
があれば状況は違ってくると思いますが、宅建業者への不信感、住宅探しへの失望感
といった精神的なものでは、難しい印象があります。
不動産のプロと信頼していた仲介業者の単純なミスや、明らかに不誠実な対応で
家探しに意気消沈してしまうことが今でも良くあると聞きますし、
実際、物件自体は同じものを複数の業者が取り扱えますが、同じ物件でも、
物件調査による物件の問題点や責任所在の把握、問題解消に必要な取決めや費用、
それらの負担を誰が負うのか、成就できなかった際の契約の取り扱いなど、
買い方一つで、その後の生活が考えていたものと違ってしまうことがあると思います。
良い家探しでは、良い物件探しと同じくらい、良い業者・パートナー探しが重要と
言われるのは、こういったところからです。
ほの様にとっては、今回の件に納得いかないところも多々あると思いますが、
今回は契約前に、ほの様の業者任せにしない姿勢や確認で、契約前に気付ける
ことができ、大きなトラブルまでには発展してない不幸中の幸いと感じますので、
今後のより良い不動産探しの糧にして頂ければと思います。
「不動産取引のトラブルを防止する、良い業者・良い営業マンの見極め方」
のリンクを張り付けておきますので、不動産の購入だけでなく、購入後の生活までを
イメージした調査、提案ができるより良いパートナー探しの参考にして下さい
以上、ご参考になりましたでしょうか。
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/ 藤森哲也
※コラム:不動産取引のトラブルを防止する、良い業者・良い営業マンの見極め方
http://profile.ne.jp/w/c-105934/
評価・お礼
ほのさん
2013/09/24 21:00丁寧な返答ありがとうございます。
そうなのですね。よく分かりました。
そして、確かに一緒に考えきちんとサポートしてくれるパートナー探しが重要であることは実感致しました。
このような情報を提供することにより、
他の方が不動産で同じトラブルに巻き込まれることがなくなればと思います。
本当にありがとうございました。
回答専門家
- 藤森 哲也
- (不動産コンサルタント)
- 株式会社アドキャスト 代表取締役
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?
売ってしまえば終わり・・・になりがちな不動産業界の現状に疑問を抱き、不動産購入には欠かせないお金の勉強をスタート。FP資格を取得。住宅購入に向けての資金計画、購入後の人生設計までトータルにサポートする「一生涯のパートナー」を目指しています。
(現在のポイント:-pt)
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