完済後の過払い金返還請求について

こんにちわ、司法書士の井上佐知子と申します。

報酬について
報酬規定が撤廃され各事務所で自由に価格設定をすることとなっていますので適正価格がいくらであるかというのはちょっと回答しかねます。
ただ報酬についてはきちんと計算方法の説明を受けご納得いただいたうえで依頼されたらいいので、わかるまで説明を求め、不明瞭な計算方法であったり、ご自身が高すぎると感じるなら委任は避けられたほうがいいと思います。
何人かお問い合わせになってもよろしいかと思います。
ちなみに当方では過払い金があるかどうかあるいはその額が推測不明な場合には、取引履歴を調査する費用だけいただき、金額が判明した時点で取り戻しを依頼されるかどうか決めていただくようにしています。
でないと費用のほうが高くて損することもありえますので。

司法書士について
過払い金請求の場合、訴訟をせずに交渉だけで解決しようとすると大幅な譲歩が必要となる場合がほとんどです。
こちらの請求に近い金額を取り戻すには訴訟が不可欠の状態だと思っていただいていいと思います。そうすると管轄はあなたの住所の所在地にある裁判所になりますので、遠方の司法書士に頼むのは賢明ではありません。
訴訟を避けて低い金額での和解で解決をされるか、あるいは高額な出張料がかかります。
そしてこういう法律上の問題については先生と二人三脚で進めなければなりませんので、絶対に地元の先生に依頼すべきだと考えます。
司法書士会にご紹介いただくのが一番よろしいかと思います。
なお司法書士は１４０万円までの訴訟であれば簡易裁判所での訴訟代理権がありますが、それを超えると地裁管轄になり、ご本人での訴訟をするか弁護士に依頼することになります。
１社当たり１４０万円を超える過払い金というのは取引が１０年以上継続している場合などではみられますが数年であればそこまでの額に至らないことが多いので、特に弁護士でなければならないということはないでしょう。
また司法書士の支援を受けて（裁判所に提出する書類の作成など）ご本人で訴訟をされる道というのもございます。

住宅ローンについて
これはなんともいえません。金融機関によっては審査が厳しく、サラ金などと取引があった経歴だけでも審査が通らないことがあると聞いたこともあります。
信用情報の運用はあくまで金融機関の判断となります。