喉を潤す「杏湯」を自分で作ってみました。

去る1月14日, 先週月曜日の大雪、ビックリしましたね！
皆さんはどのようにお過ごしでしたか？
私はアキュラで治療していましたが、どんどん雪の降り方が酷くなっていく外をみて患者様がたの帰途を案じ、スタッフ同士の話し合いで最終の予約時間に入っていた患者様にはお電話してお家で静養頂くようお勧めするなどの対応をさせて頂く程でした。

帰宅後、韓国マーケットで以前購入した「ナツメ湯」を飲んで暖を取りながら、「ん？これって自分で作れないものか？」と思い立ち、さすがに棗は自宅乾物戸棚に入っていないので、代わりに昨年末築地にお正月食材を買いに行った時に必ず寄る「味のよねくら」で購入した干アンズとクコの実を使って実験してみました。

1つ目はアンズ、クコの実、ダイダイ(お正月の鏡餅の上に乗せていたもの)の皮、擦り下ろし生姜と蜂蜜、きび砂糖を煮たもの。
もう一つはきび砂糖をいれず、また、蜂蜜も少なめに入れたものの二種類です。

両方とも砂糖、蜂蜜を加える前までは基本的に同じやり方です。

1, フードプロセッサーに干しアンズを一掴み(20個位)とクコの実を一摘み(5~6個)を入れてアンズが2ミリ角位の小粒になるくらい回す。
2,柑橘類(みかん、橙、ゆずなどなんでも良い)の皮(ちょっと乾燥気味がおススメ)を細く刻む。
3.生姜をひとかけら擦り下ろす。
4.牛乳沸かしなどの小さい鍋に1・2・3を入れ、砂糖大さじ2杯、蜂蜜大さじ3杯にお湯コップ2分の一杯ほど入れて弱火にかける。
5.硬めにドロドロして来たらできあがり。


もう一つはきび砂糖をいれず、蜂蜜の分量も大匙1杯にとどめた物を同じようなやり方で作ってみました。

どちらも大きめのスプーンで一匙すくってカップにいれ、熱いお湯をついで掻き回しながら飲みます。

日中一仕事した後ひと息入れる時に飲むものとしては甘いものが欲しくなりますが、夜寝る前に飲もうと思った時に甘いのはな~、と私は思うのです。

どうでしょう？


さて、このアンズでございますが、体内水分を保ち余分な熱を逃がす、解毒効果、咽喉の乾燥を潤すという優れものらしいです。
(from "The Tao of Nutrition" written by Maoshing Ni, PhD., CA.)

市販されているのど飴には蜂蜜が含まれているものが多い様に、蜂蜜も咽喉痛や炎症を抑える効果が認められていますし、まさにこの、お手軽手作りドリンク、冬の乾燥防止にはもってこいかも！アンズってそもそも何に良いの？とネット検索してみると…

アンズ100g中に含まれる主な栄養素: βカロテン当量（1500mcg）、カリウム（200mg）

主な効能:高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、老化予防、疲労回復、冷え性、ぜんそく・咳止め（杏仁部）

アンズはβカロテンの含有量が非常に多いのが特徴です。果物では赤肉メロンに次いで2位、干しアンズであれば赤肉メロンを大きく引き離してトップの含有量（5000mcg）になります。βカロテンは体内でビタミンAとして働き、老化予防（アンチエイジング）や視力の保持、強い抗酸化作用により脳卒中や心筋梗塞にも効果があるといわれています。同じく高血圧予防に役立つとされるカリウムも多く含みます。

また、アンズにはリンゴ酸やクエン酸も多く含まれ、疲労回復にも効果があります。また、血行をよくするので冷え性にも効くといわれています。

(果物ナビ http://www.kudamononavi.com/zukan/apricot.htm より抜載)

雪の日の湿度はさすがに84%でしたが、普段日本の冬はパリッパリの寒冷乾燥。
患者様の多くも咽喉の痛み、乾燥を訴えていらっしゃいます。
自作ドリンクであれば添加物に関する心配も少ないし、何より自分好みの味を愉しめるので試してみてくださいね。
そして楽しくこの猛寒冷な冬を乗り切りましょう！

鍼灸師 大西葉子