中古マンション購入の検討を進めていくうえで、あなたが購入できる物件の予算をしっかりと把握することは非常に重要になります。
購入予算を決めていく際、下記の内容を参考にしてください。
手持ち資金 − 諸費用 = 頭金
※ 諸費用はケースbyケースだが、中古マンション取引の場合、概ね物件価格の7%程度
※ 最近では物件価格の100%を融資する住宅ローン商品も多くありますので、頭金なしでも中古マンション購入は可能ですが、将来の売却の際に売却価格が住宅ローン残債額を下回るリスクを考慮すると、頭金は物件価格の2割程度用意することが理想的とされています。
頭金 + 住宅ローン借入額 = 物件価格
〈適切な住宅ローン借入額を試算する方法〉
1.年収から「返せる額」を計算する
住宅ローンを無理なく返済していくためには、年収に対しての返済比率を20%程度に設定することが理想的とされています。
年収が500万円であったとすると、年間返済額は500万円×20%=100万円、毎月の返済額は100万円÷12ヶ月=8万3,333円、これが毎月の「返せる額」となります。
2.現在の家賃から「払える額」を計算する
家賃(共益費等も含む)+ 住宅購入のための毎月積み立てている貯金 − 購入後に発生するコスト(管理費・修繕積立金・固定資産税等)= 払える額
現在の家賃が10万円、毎月の積み立て貯金が5万円、購入後に発生するコストが月額3万円とすると、毎月の「払える額」は12万円となります。
上記1・2の毎月の返済額のうち、金額の低い方が「自分に合った毎月の返済額」となります。
借入期間が35年、借入金利を2%とすると、上記1の毎月返済額8万3,333円は住宅ローンの借入額2,520万円に相当します。
頭金は物件金額の20%とすると、2,520万円が物件金額の80%となるので、必要な頭金は630万円、よって購入予算となる物件価格は3,150万円となります。
また購入時に必要な諸費用の目安は物件価格3,150万円×7%の220万円が目安となり、3,150万円の物件を購入するために必要な資金(頭金+諸費用)は630万円+220万円=850万円となります。
なお、大幅に予算オーバーとなる物件は、なるべく見学候補に含めないようにしましょう。
3,150万円の物件よりも3,500万円の物件のほうが好条件に決まっています。
そのため「3,500万円の物件のほうが気に入ったけど、予算が合わない…」という決められないスパイラルに陥ってしまうケースが多くなります。
中古マンションの場合、売出価格から価格交渉が出来る場合も多くありますので、見学をする物件の上限は、予算+5%程度(予算3,150万円の場合、3,300万円)に抑えましょう。
株式会社リード
中石 輝
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