- 萩原 貞幸
- 株式会社ファンドファンクション 代表取締役社長
- 大阪府
- 経営コンサルタント/起業家
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
なぜか?ICE(インターコンチネンタル取引所)が
NYSE(ニューヨーク証券取引所)を買収する!
買収金額は、およそ6900億円
両取引所の時価総額を足すと約1500億ドルとなり、
世界でみると、香港取引所、CME(シカゴマーカンタイル取引所)につぐ
第3位となる。
ブランド力、200年の歴史、売上高を考えるとNYSEの方が圧倒的だが、
今回 創業12年の新興電子取引所ICEがNYSEを買収するという。
その理由は3つあると考える。
1.純利益
売上はNYSEの方がはるかに大きいが、
やはりM&Aにおいて収益力が重視されるため純利益額、
利益率が高い企業に軍配が上がる。
2.時価総額
純利益も要因の一つであるが、株式時価総額がICEの方が高い。
これは投資家からの将来評価を意味し、やはり時価総額が高い企業主導になる。
3.成長戦略
NYSEは伝統的現物株取引が主であり、成長戦略を描きにくい。
一方ICEは幅広くデリバティブ取引を行っており、
商品開発、取引拡大において成長の余地がかなりある。
ここで、
ITを前提とした企業が老舗企業を買収するという構図は、業界によらず
増えてくると考える。
従来型企業がIT化しようとすると、どうしても人のこと含め
劇的に会社の仕組みを変えがたいため不採算の部分が出てしまう。
一方、ITを前提とした後発企業においては、はじめから効率性を追求して
会社の仕組みを作っているため
IT化経済社会にマッチしており生き残りに関し優位である。
既存企業に勝つチャンスはある!!
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