- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
From 新宿カフェ:別所諒
僕は、時々、的を射た話をするようで、「深いですね。」と言っていただくことがある。大変に有難いことだが、何らかの話を聞いて「深い」と思うのは、少々思考停止になっていないかと思うことがある。
「本質的だ」という感想にも同じことを思う。
確かに世の中には深い話はある。
コビィー博士の「Win-Win」とか断捨離のやましたひでこさんの「モノが少なければ散らかっても大したことはない」という発想は、人生を変えてしまうほどのパラダイムシフトを起こさせる。
では、僕が「深い」と言っていただける話はどうかと言えば、全く持って浅い。僕の場合は、「深い話」をするコツというものがあって、それを知っているに過ぎないからだ。
深い話とは、
1:モノの見方を変える話
2:曖昧なことをわかりやすく定義する
3:当たり前のことを強く言う
4:関係のなさそうな事柄をくっ付ける
5:イケてるたとえ話
ということになる。
1は、「自由とは誰にも依存しないと決めること」
2は、「マーケティングとは問題を定義して解決策を提示すること」
3は、「成功の要諦とは成功するまで続けること」
4は、「車を大切にする人は、奥さんも大切にしている」
5は、「興味を引く話とは、人込みで落とした500円玉に似ている」
という具合である。
わざわざ、自分の浅さを開示する必要もないのだが、「深い話」と「深く聞こえる話」を混同するとかえって自分の浅さを露呈するのでおせっかいな話をしている。
希望の少ない時代にはメンターブームが起こり、講演家になりたい人も多くなる。しかし、「いい話」をする人の多くは「口のうまい人」でしかない。特に、3のパターンの話は、結局のところ、人に何ももたらさない。
もしもメンターを求めるなら、自分の人生にパラダイムシフトを起こしてくれた人を選ぶのがいい。その人が本質的であり、深い人である可能性が高い。
まぁ、「深い話ですね」という感想を言わなくなったら、自分にも深みが出たと考えてもいいのかもしれない。その時には頼るべきメンターではなく、「自分に影響を与えてくれた愛すべき存在」が残っていることだろう。
本日も、ありがとうございます。
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