- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
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”ぶら下がり取材”と聞いて皆さんはどの様な印象をお持ちでしょうか。
代表的なのは首相などが官邸内で記者陣に囲まれて取材を受けているケースが代表例かと思います。企業で言うなら記者会見後に質疑応答が終わったにも拘らず記者に取り囲まれ、或いは個別に取材を受けることが多々あります。
企業側の立場からすると、十分に質疑応答の時間を取ったのだからぶら下がり取材は対応する必要はない。いつまでもダラダラ、ネチネチと個別の質問には応じられない。聞くなら公の質疑応答の時間に聞いてくれれば良いのに、といったところでしょうか。
中にはぶら下がり取材を避けるように、会見終了と同時にとっとと会見者が退場するということもあります。この対応はどの様に感じますか?
そもそも認識しておかなければならないのは、殆どの場合、記者会見は発信者側の都合で記者の方を呼んでいるということ。これを忘れている発信者は意外と少なくありません。説明するからと呼んだにも拘らず十分に話さない、質問にも十分に対応しないなどです。
勝手に呼んでおいて自身が言いたいことだけ話して、聞かれたくないことには答えない。また答える隙を与えずに退場してしまうというのは極めて身勝手と言えます。もし有事などで時間の都合上どうしても直ぐに退出しなければならない場合は、その旨を会見か質疑応答の冒頭で説明することをお勧めします。
またぶら下がり取材を求める記者側の理由は、独自の視点で記事を書きたいからです。公の質疑応答の場で質問することは、これまで取材で得たことや独自の視点を他紙の前で晒すことになるため好まれません。
限定した情報で統一した記事を書いてくれ!というのは発信者側の身勝手と言えるでしょう。
一度”記者側の立場”で広報業務を見直してみることをお勧めします。
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