- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
昨今の申請ってやつは・・1
ここのところ・・
って言うか?
前からずっとでもあるのですが・・
申請ですったもんだが多いのです。
それも、建物の法律とか許可とか内容ではないところでです。
いやになってくるのです。
ご存じかとは思いますが、昨今は確認申請という物は民間の機関や機構などに出すことが多くなってきました。
何年か前までは特定行政庁などと呼ばれるお役所以外では確認申請は審査出来なかったのですが、今は規制緩和されて民間にも開放され、名古屋にもそういった審査機関がいくつも出来ています。
ま・・
もっとも、そのほとんどが民間とは名ばかりの役所の外郭団体というやつなのですが。
もちろん、愛知県とか名古屋市とか春日井市とかのお役所も審査は行っていますので、どこに出して審査してもらうかは自由なのです。
が・・
確認申請をお役所に出す人はまずいません。
な~んでか?
まあ・・
ご想像の通りです。
どんだけたっても確認おりやせん!
どんだけ補正(訂正のことです) してもやってくるのは例の・・
「あんたが出してる申請は不備があるので定められた期日内におろすことが出来ません」の通知。
しまいに申請書類や図面は補正の嵐で真っ赤っか!
束になってくる不備の通知と真っ赤っかで元が何かもわからない図面!
格好悪くてそんなもんお客さんに見せられへん。
見たお客さんは言うわな・・
大丈夫なんですか、この設計!って。
本当に法律や構造や施行でまずいことがあるのならしょうがない。
でも違うのです。
その補正のほとんどが・・
ようするにどうでもいいこと。
字が小さいから書き直せとか・・
そういやあ、字が大きくてもったいないから小さくして枚数減らせなんて言われたこともある。
ここにはちゃんと書いてあるけど、ここにもそこにもあそこにも同じこと書いとけとか・・
計算式は途中の計算過程も全部書けとか・・
な~んでか?
出して欲しくないのです。
許可出したくないのです、自分は・・。
審査をおろすと何かあったときに責任を問われることになるから・・
出す前にはたいて言われます。
「ほんとにうちに審査出すんですか?民間に出したらどうですか?」って。
何ヶ月もたつとしまいに言われます。
「そろそろどこかの民間機関に出し直したらどうですか?」って。
・・・
本当です。
これは某役所で実際に言われた言葉そのままですから・・
ご丁寧にそこの場所の地図までくれました。
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