金融資産運用の見直し-投資信託③ - ライフプラン・生涯設計 - 専門家プロファイル

西内 純
メープルFP相談室 代表
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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金融資産運用の見直し-投資信託③

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前回までは、日本では色々な事情から投資信託が金融商品としてうまく活用されてこなかった、というお話をしましたが、今日は投資信託との上手な付き合い方について書いてみたいと思います。

投資信託は運用方法によって大きく二つに分けることが出来ます。

一つはアクティブファンドと言われ、市場平均を上回る結果を求めて運用されるもので、運用を任されているファンドマネージャーと言われるプロの目利きにかかっています。

もう一つはパッシブファンド(インデックスファンド)と言われ、市場平均と同等の成績を残すように運用されるものです。


それぞれ一長一短がありますが、腰を据えてじっくりと資産形成をしたい場合にはインデックスファンドの方がお勧めではないかと思います。今日のように市場がグローバル化すると、市場の動きが世界市場の色々な要素で影響を受けるため、なかなかアクティブファンドで好成績を残すのは難しくなってきていると思います。一方、インデックスファンドの場合には、緩やかであれ長期的に市場が右肩上がりで伸びているなら、運用資産が毀損する可能性はないはずです。

アクティブファンドは色々な市場調査をするなど運用者のコストがかかっているため、販売手数料も信託報酬もインデックスファンドに比べ高くなります。インデックスファンドの場合ノーロードと呼ばれる手数料ゼロのファンドもいっぱい存在します。今日のように市場が低迷していると、数パーセントの手数料の差が自分の資産形成に非常に大きく影響してくるという事は、容易に想像がつくと思います。


インデックスファンドで運用する場合の条件は、長期的であれ右肩上がりで市場が伸びていることと申し上げましたが、過去の日本株のように右肩下がりの動きしか見せていない場合は目も当てられないような運用結果となってしまいます。そのようなことにならないよう、日本株だけでなく、その他のアセットクラスも組み入れた分散投資(ポートフォリオ運用)を実行してして頂きたいと思います。

市場が乱高下して一向に右肩上がりにならなくても、資産を増やせる方法をご存知ですか?

それが前々回ご説明した時間の分散投資です。定額を例えば毎月買い付ける方法です。ご自分でファンドの値動きを想定して試算されたら分かるかと思います。ファンドの価格が高い時は少ない口数、価格が低い時はより多くの口数を買うことにより、口数あたりの平均購入価格が低く抑えられます。


日本はある意味、資産運用に関しては後進国で、売り手の論理で動いている部分が多いと書きましたが、日本の素晴らしい点もあります。投資信託は最低1000円(500円のところもあるらしい)で積立できるという点です。若い世代でこれから資産形成をしようとする方々にはインデックスファンドの分散投資で積立をされることをお勧めします。


次回は具体的なファンドの選び方等について書きたいと思います。

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