長期投資でスクは低くなるのか 、リスクは拡大します。 - お金と資産の運用全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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長期投資でスクは低くなるのか 、リスクは拡大します。

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「長期投資はリスクが低くなる」という説明がされることか有ります。本当にリスクが低くなるのでしょうか?

残念ながら、低く為りません。リスクとは図に示しますように、変動の幅の事を指します。長期保有した場合でも、価格が変動する事は変わりません。

リスクとリターン

ゴルフで考えると、ロングアイアン(リスクの高いポートフォリオ)とショートアイアン(リスクが低いポートフォリオ)で売った場合をお考えください。遠くなればなるほどボールが落ちる範囲が広がります。

仮定として、一年間に一度だけ価格が変化する資産が有ったとします。
価格が上がる・下がる確率が50%(要するに半々)の場合、図に示しますように、1年後には上がるケースと下がるケースが有りますので2通りの結果が出ます。次の1年後には夫々が上がる・下がる の何れかですので、4通りの結果になります。3年目には、8通り、4年目には16通り、5年後には32通りの結果になり、10年後には1024通りの結果になります。
図は5回)の変化で全てが上昇のケースと全てが下落のケースとの差が有ることがお分かりかと思います。

投資結果のばらつき

長期で保有することは、プラスの最高値とマイナスの最高値が拡大することで、リスクは増大することになります。

表の分岐点を日ごとにすれば5日ですし。分岐点を10年ごとで有れば50年間の変化となります。また、次の会に至る間の上昇率が1%の時も有り-1.5%の場合もあるだけです。

従いまして、同じ資産クラスで同じポートフォリオで有れば、短期から長期に移行することでリスクが増大します。一番変動が小さいのは、購入した瞬間後の1瞬です。

同じ資産クラスで同じポートフォリオとは、日本株式を1銘柄保有する、日本株式で複数銘柄を保有する等を指します。

投資でリスクを低めるには、同じ資産クラスで有れば銘柄数を十分に分散したポートフォリオで有れば、個別のリスクが減じていきます。日本株式であれば、TOPIXに採用されている銘柄すべてを保有すれば、東電のケース、シャープのケース、オリンパスのケース等の様に、個別銘柄が持つリスクは極小になります。また、個別株の株価の上昇・下落も相殺され変動の幅も縮まります。

5%ルール


ただし、日本株式が持つリスクは残ります。このリスクを市場リスト(マーケットリスク、システミックリスク)と称します。

日本株式が持つリスクを減じるには、国内の債券、国内の不動産を保有することで、リスクの低減を図ります。ここまで進んでも、日本国が持つリスクが残ります。

日本リスクを減じるには海外の資産を保有することで回避いたします。その場合には、海外株式、海外債券、海外不動産、そして貴金属など換金商品を保有することでリスクの低下を図ります。

資産配分均等配分

このように、資産の配分を決めることをアセットアロケーションと称します。
投資を始める際には、複数資産の保有をご検討ください。
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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者 (東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー 
吉 野 充 巨
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.ne.jp/w/c-64005/
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