
- 森本 直人
- 森本FP事務所 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
-
050-3786-4308
対象:家計・ライフプラン
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
- 吉野 充巨
- (ファイナンシャルプランナー)
ここのところ、円高・ユーロ安傾向が続いています。
ユーロは、円に対してだけでなく、米ドルに対しても下落傾向です。
主な要因は、欧州債務危機です。
スペイン10年国債の利回りは、一時7.7%と過去最高の水準まで上昇。
ギリシャは、今後1年~1年半以内にユーロ圏を離脱する確率が
90%との予測が、米銀シティグループから出されています。
この円高が、国内の輸出企業の業績にもダメージを与え、
その輸出企業の下請け企業にも影響を及ぼし、
さらには、若者の就職難にも繋がり・・・と、
世界の経済は、私たちの暮らしとも繋がっていることがわかります。
出口の見えない欧州債務危機ですが、
もちろん、日本の債務危機も他人事ではありません。
実は、スペイン国債は、昨年まで、日本国債と同じ格付け
の「AA-」でした。(格付け会社S&Pの場合)
スペイン国債は、今年の1月に「AA-」から「A」、
4月には、「BBB+」まで格下げされています。
この流れから見ると、近い将来に日本国債が格下げされ、
金利が急上昇しても、不思議ではありません。
果たして、2014年からの消費税増税で間に合うのか・・・
ネットや雑誌、書籍などでは、センセーショナルに
日本国債暴落の可能性などと書かれることもあります。
ですが、実際の危機の始まりは、静かに長期金利が上昇していくだけ
なのかもしれません。
思い起こせば、欧州債務危機の始まりも、静かでした。
始まりは静かですが、いざ危機が表面化すると、
バタバタと格下げなどが行われ、出口の見えない
問題に発展してしまうというのが、今回の経験です。
欧州債務危機から、日本の債務危機への波及という流れは、
世間一般には、リアルに心配している人がほとんどいないようにみえます。
本当に心配しているのであれば、どんな対策があるのか、
調べたり、考えたりすると思うのですが、そのような行動を
とる人は少ないようです。
いざというときの、アクションプランは、
大地震が来て、大津波が心配されるときは、高台に逃げなさい
というのと同じくらい重要なことかもしれません。
おそらく、どこか遠い世界の出来事と感じている人が多いと
思いますが、世界の経済は、私たちの暮らしとも繋がっている
ということを念頭に、一度真剣に考えていただく必要があると思っています。
このコラムの執筆専門家

- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
「くらしを守るマネー管理術」のコラム
老後2千万円必要は本当か(2019/06/10 17:06)
今年1年を振り返って(2016/12/22 18:12)
あなたの担当FPに確認すべき5つのこと(2016/11/30 16:11)
投資をしない理由(2016/10/28 17:10)
個人型確定拠出年金はなぜ普及が進まないか(2016/09/20 16:09)
このコラムに類似したコラム
消費税が増税になることで生活が豊かになるのか?! 渡辺 博士 - ファイナンシャルプランナー(2012/03/31 16:09)
「日本の基礎的財政収支(PB)」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2023/10/19 12:03)
「増え続ける日本の国債費!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2018/03/29 14:19)
「国の税収、24年ぶり高水準!」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2015/12/11 11:36)
出生率1.41 岡崎 謙二 - ファイナンシャルプランナー(2013/06/05 17:38)