加藤幸彦(エス)です。
エスの設計する住宅では、「特注・杉板張り玄関ドア」が定番となっています。
同じような見え方のメーカー品よりもコストはいくぶん安く、仕上がりもシンプルで必要十分な性能を備えています。
外壁などに使う杉板を表面に張って、建物に合わせて塗装仕上しています。
錠前は、勿論、メーカー品で信頼性の高い製品を取付けています。
ハンドルは、手づくり品などを取付けることもあります。
建物に合わせてつくりますから、ナチュラルな感じでとても素敵です。
ただし、法的には注意が必要です。
エスのオリジナル仕様では今のところ防火認定は取得していません(その分、コストを押さえているわけです)。よって、使用箇所には制限があります。
防火地域や準防火地域では、火災時の隣家からの「延焼の恐れのある部分」には、この板張りドアを取付けることができません。
でも、逆に「延焼の恐れのない部分」ならば、安心して板張りドアにできるわけです。
だからプランを考えるときは、いつも、玄関が「延焼の恐れのない部分」になるようにしています。
そこで、別の考え方をしてみましょう。
「延焼の恐れのない部分」とは、隣家から十分に離れた場所です。
むしろ、玄関をつくるのに適している..とも言えるわけです。
写真上:作品「ハウス・ハックルベリーフィン」
http://open-g.net/press/archives/1190
写真下:作品「小鳥が自由に飛びまわる大きなリビングルーム」
http://open-g.net/press/archives/400
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エスの作品ページ:
http://www.sp-n.gr.jp/saku/saku_index.html
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このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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