- 大平 和幸
- 大平国際特許事務所 所長弁理士
- 神奈川県
- 弁理士
-
090-4227-0184
対象:特許・商標・著作権
- 河野 英仁
- (弁理士)
- 河野 英仁
- (弁理士)
私の事務所では、特許ライセンス(技術移転、特許流通)も行っています。
いろいろ依頼されるのですが、ライセンスが容易な特許とそうでない特許があります。
ライセンスが難しいのは、エスケープ(すり抜け)が容易にできる特許です。
非常に長い請求項で、構成要件が多いと、そのうち、1つでも構成要件を変えれば特許をすり抜けて自由に実施できることになります。
逆に要件が1つだと特許をエスケープすることは難しいです。例えば、
物質Aを含有する医薬
という特許であれば、この特許をすり抜けることは非常に難しいです。
しかし、
物質A,B,C,D,Eを全て含む医薬
の場合、例えば物質A,B,C,Dのみを含む医薬は権利範囲から外れますから自由に実施できます。
そういう意味で、あまりにも長い請求項は特許化は容易なのですが、権利行使やライセンスが難しいです。
また、代替技術が容易に開発できる特許もライセンスは難しいです。
自社実施ではなく、他社へのライセンスを考えるのであれば、容易にすり抜けられない広くて強い特許を取るように最初から戦略を練る必要があります。
このコラムの執筆専門家
- 大平 和幸
- (神奈川県 / 弁理士)
- 大平国際特許事務所 所長弁理士
先端科学技術と知財活用の両方に精通した、農学博士の弁理士です
お客様の保有する知的財産を活用して事業を守り、競争優位を獲得できる知的財産戦略構築を行います。それに基づき戦略的に出願し、権利取得を行うことで有効な特許網(特許壁)を構築し、事業を独占することによりお客様の売上と利益の最大化に貢献します。
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