テニスコーチの話(10) - 各種の人材育成 - 専門家プロファイル

下田 令雄成
株式会社シャイニング 代表取締役
東京都
経営コンサルタント

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対象:人材育成

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テニスコーチの話(10)

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一緒に何かをすることは、(それがどんなことであっても)人と人の心の距離を縮めるのだと思います。



サーブのトスが上手くいかない二人(うち一人のSさんは、周囲の人と打ち解けることができない)は、僕から個別に指導を受けることになりました。


…実は、サーブは高校生の頃にかなり悩んでいろいろと研究したこともあり、教えることが得意なのです。

(ちなみに、苦労せずにコーチになった人は、上手くいかない人の気持ちがよく理解できないので、初心者や初中級者の指導には向いていないケースが多いように思います)


サーブを打つ時にトスはとても大事な要素ですが、かと言って、あまりにも意識しすぎると変なところに力が入ってしまい上手く上げることができません。スポーツの上達は、心理的なことが障壁になっていることが多いものです。


そんなとき、意識しないでもできるようにさまざまな比喩表現を使います。

日常生活において普段経験していることをイメージしてもらうことが大事だったりします。


例えば、ちょっと大きめのグラスの中にテニスボールが入っていて、グラスを持った手を勢いよく上に上げるとグラスからボールが飛びだしますよね?そのときのイメージで、ボールを軽く持って、グラスを高く掲げるようにして手のひらを開いてみてください、といった表現を使います。


人によってイメージが湧く人と湧かない人がいるので、イメージが湧かないという人には、また別の比喩表現を使います。



このときも僕は二人にさまざまな比喩表現を使って、トスのイメージを日常の動きと重ねて捉えられるようにしました。同じ課題(トスが上手くいかない)を持った二人の間に目には見えない何かが生じてきたように思います。



つづく




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