借金体質改善コラム 第24回「49対51」 - 自己破産 - 専門家プロファイル

若林 正昭
若林司法書士事務所 所長 認定司法書士
司法書士
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借金体質改善コラム 第24回「49対51」

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心が折れてしまう人はどうも、「ゼロか100か」という考え方をする傾向があるようです。

少し前に新聞である陸上選手の事が載っていましたが彼は、アキレス腱を切って選手生命が絶たれることが分かった時に自殺未遂を起したのです。自分の人生は100%陸上だと思いつめると、陸上選手で無くなるとゼロになるわけで「死のうかな」と思ってしまったのでしょう。

人生をもっと複雑に考え、「陸上選手の自分も自分、数学が好きな自分も自分、大好きな恋人がいるのも自分」と自分を多面的捉えることが出来る人は、一つのことに挫折しても人生がゼロになったとは思わないはずです。

自己破産を人生の一ステップとして受け入れることが出来るのはこのような人です。

何かを決めるときに片方を取れば100うまくいき、もう片方を取ればゼロになるようなケースも現実にはほとんどありません。右に行くか左に行くか迷った時にも「右に行く方が左にいくよりマシ」程度のケースがほとんどです。状況とは51%の確からしさで十分と登山家の野口健さんは言っています。

一番良くないのは、どちらに行こうか迷い続け最初の一歩を踏み出さない事です。多少間違った方向でも、進んでいくうちに方向転換を図れば、長い目で見れば良い方向に行っているものです。

人生は49対51と達観して、はじめの一歩を踏み出す人はお金の問題も解決出来るのです。

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