- ドクトル・ホリコン 堀内智彦
- 株式会社グリップス 企業ドクター
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
会社の病気を治すホリコンです。
■財務会計と管理会計の収益構造の相違点
財務会計でも管理会計においても「入り口である売上高」と「出口である営業利益」は一緒です。
その理由は、管理会計が内部報告で自由とはいいながらも、実際の結果である財務会計=決算書と、売上なり利益額が変わっていると意味がありません。一社に二つの利益が存在することは混乱をまねきます。
両者の一番の相違点は、その内訳の違いにあり、財務会計には固定費(太字)が、製造段階の「製造原価項目」と営業段階の「販売費及び一般管理費」双方に分散されている点です。
管理会計では、売上高から、売上とひも付きの費用である、材料・部品費と外部製作費用である外注費など“変動費”を控除したものを最初の利益でかつ、最大の利益ということで“限界利益”としています。
このように管理会計では、限界利益が固定費をどれだけまかなっているか?を考えることを主体としており、それを検討する手法を“損益分岐点分析”と言います。“損益分岐点売上高”がわかると、目標利益を獲得するときの売上高の見込み算定や、コストダウンの目標が立てやすくなります。
図表- 財務会計と管理会計における原価構造の相違
財務会計
管理会計
売上高
製造原価
材料費・労務費(製造部門人件費)・製造経費(含む外注費)
変動費
材料・部品費・外注費
売上総利益
限界利益
販売費及び
一般管理費
間接部門人件費
+本社・営業経費
固定費
人件費+物件費
営業利益
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