- 豊田 健一
- 一般社団法人 組織内コミュニケーション協会 専務理事 兼 『月刊総務』編集長
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
社内報に影響を与えるものとは
もっと言えば、
・社内報の中身
・社内報の形態
は何によって変化していくのか、編集部としては、社内報を変化させなければならないのか?
まずは社内報の中身について、
・その会社の状況、経営課題
・従業員の働く環境、状態、そして関心事
・ステークホルダーとの係わり合い
一つ目の、その会社の状況、経営課題について。これは当然、経営層からのトップメッセージとして表れてくるものが多い
・ベクトルの統一を図りたい
・危機感を持って欲しい
・今期の経営課題を解決、達成して欲しい
そんな思いを込めたメッセージとなることが多い
しかし、それを社内報でそのままを伝えても、経営目線ではなかなか伝わらない、理解されないし、そもそも読まれないものになってしまう
二つ目、従業員の働く環境、状態、そして関心事について、
価値観の多様化が言われて久しい
その表れとしての雇用形態の多様化、正社員として就職ならぬ、就社する人
ある特定の技術のために、派遣、あるいはアルバイトとして働く人、さまざまな考えにより、働く意味、重みも変わってくる
それにあわせて、働く上での必要な情報、関心事も異なってくる
画一的な内容、金太郎飴的な従業員を想定した中身では、当事者意識を持ち得ないし、そもそも読まれないものになってしまう
三つ目、ステークホルダーとの係わり合い
CSRを一言で表せば、個々のステークホルダー視点で自社を捉えること
株主からみた場合、地域社会から見た場合、顧客から自社を見た場合、等々
その視点で捉え、関係強化を図るには、どうしたら良いかを考える
その考えるきっかけを社内報で与えることが必要
全てを理解してもらうことは、物理的制約のある社内報では不可能であり、CSRを考えるきっかけを与えられれば、それで十分かと思う
ステークホルダーとの係わり合いは、個々の社員で異なる
株主と接する部署、顧客と接する部署、地域と緊密に接する部署、等々
当事者意識を持ってもらうには、個々の現場での実態を知らなければ、その現場の従業員に「読んでもらう」中身にはなりえない
経営課題が変わってくれば、トップメッセージも変わってくる
従業員の関心事が変わってくれば、取上げるネタも切り口も変わってくる
ステークホルダーとの係わり合いの変化によっても、中身の色合いを変える必要がある
「不易流行」
変わらないものと、変えていくもの
中身は変われど、読まれてなんぼの社内報
読まれるためには「読者目線」は堅持しなければならない
読者、従業員にいかに迫れるか
前号と同じ結論に至る
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