
- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
新しい年を迎え、お喜び申し上げます。昨年の資産運用は如何でしたでしょうか。
毎日のように、NYダウがいくらになった、香港市場は上がった、下がったというニュースが流れますが、それらはドル表示、香港ドル表示での騰落で、日本に居て円で暮らす我々に関係する数値は、それらの指数と為替変動を掛け合わせた数値です。
掲載した表は、海外にいる方が、日本株を購入すると、現地通貨ではどのように変わるのか、日本の方が米国株や英国株や豪州株に投資した際にどのように変わるのかを表したものです。
日経平均の昨年末は8,455.35円でした。前月末に比べ20.74円上昇しています。前年末と比べると、1,773.57円約17.3%下落しています。一方、米国の方が日経平均を購入した場合には、昨年末が107.38ドルで一昨年末は124.0ドルでしたので、16.62ドルの下落、下落幅は約-13.4%で済みました。この差は、円がドルに対して、1ドル82.49円から78.74円に円高に振れた影響です。
2011年海外の方で日本株式に投資した方の多くは損失が出たと思われます。日経平均の場合で表にあるように11.5%~13.4%下落しています。
一方、日本に居る方が海外に投資した場合には、どの様になっていたでしょうかNYダウに投資した方は円高の影響を超え、若干ですがプラスになっています。ところが、ドイツ、オーストラリアに投資した方は表にあるように20%近く損失を抱えることになりました。
このように、外国株式に投資する際には、為替の影響は重要です。常に為替に気を配るか、それても長期投資として、円高を超える伸長を期待する、または、将来の円安の際のリスクヘッジとして、途中の含み損は致し方無いとされるかです。一喜一憂して売買を繰り返すことは、より傷を広げますので、冷静な対応をお勧めします。
とは言え、長期間でも為替で負けてしまうこともあります。
例えば、私は2004年9月と10月にNYダウに連動するETFを購入していますが、2011年末の成績は、株価は19.3%上昇したものの、為替が29.5%円高になったため、含み損が出ています。7年間という長期でもこのように、損失を抱える場合もあることをご理解ください。
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文責
ファイナンシャル・プランナー
独立系顧問料制アドバイザー 吉 野 充 巨
『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』
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