解熱鎮痛剤として有名なバファリン。
不育症の予防として処方されたという方も多いでしょう。
アスピリンは使われる用量により解熱鎮痛消炎剤にも抗血小板剤にもなります。
用量を増やせば、抗血小板剤としての作用が強くなるというわけではないのです。
これを専門用語では“アスピリンジレンマ”(*1)なんていいます。
不育症などで血管の詰まりを予防するために使われる場合は、抗血小板薬として使われます。
アスピリン81とは抗血小板剤のことで81は1錠中に含まれるアスピリンの用量を表します。
ちなみに、アスピリン81という名前の薬はありません(バファリン配合錠A81 等)。
元々は小児に対し解熱鎮痛剤として使われていましたが、現在は小児への適応はなく、
成人に抗血小板薬としてのみ処方されます。
この薬は血栓が出来ないようにする薬なので、
血液をさらさらにする作用があります。
血液がさらさらになると聞くと、とてもいいことのような気がしますが、
血栓には出血した時に傷口を塞ぐという大事な役割があります。(カサブタをイメージしてください)。
そのため、一度出血すると普段より血が止まるまでに時間がかかってしまいます。
ちょっとぶつけただけでも思ったよりも大きなあざになってしまうこともあるので、
足などぶつけないように気をつけてくださいね。
また、バイアスピリンもアスピリンの商品名です。正式にはバイアスピリン錠100mg。
100mgは1錠中に含まれるアスピリンの用量です。
100mg錠しかないので、バファリンとは違い抗血小板剤としてのみ使われます。
バファリンが胃で溶けるのに対して、
バイアスピリンは腸で溶けるため胃腸障害(胃痛・吐き気)等の副作用が少ないのです。
*1アスピリンジレンマ:アスピリンの投与量により、血栓形成作用が増強したり、減弱したりすること。全く同一の薬が真逆の作用を持つということで、非常に珍しい現象。
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