- ドクトル・ホリコン 堀内智彦
- 株式会社グリップス 企業ドクター
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:事業再生と承継・M&A
- 村田 英幸
- (弁護士)
- 村田 英幸
- (弁護士)
■何故会社は変われないのか?-否定から考える経営者にならないこと。
「どのような会社にも売上高の10%以上のムダがある」と聞いたことがありますか?これはGEなどが活用したとされる「シックスシグマ」というマネジメントツールで言われていることです。
このことは企業ドクターとして22年にわたり赤字企業を黒字化してきた筆者には十分納得できることです。
何故ならば経常赤字率が10%程度の会社をいくつも黒字化してきた経験があるからです。
筆者はこの「ムダ=利益に変わる原資」のことを「会社の埋蔵金(ムダ)」と呼んでいます。
そしてこの話を初対面の経営者の方にするとたいてい返ってくる答えが「えっ!売上の10%だって?かなり節約しているから、ウチにはそんなムダなんかあるものか!」という否定的なものです。
読者の方もそうでしょうか?-この時点でアナタの会社の経営改革はまず成功しないでしょう。物事を否定から入ることは改革の可能性をつぶすことです。このような経営者は、会議などでの部下の提案に対し、自己の経験から「出来ない理由」をまず考えて、否定的な発言をしてしまうから、改革のモチベーションをリセットしかねません。
むろん、オーナー企業における創業社長は、技術力や営業力、その両者に関して最も長けていることが普通であり、責任と権限もあるので自己の判断に自信をもっているのは当然です。しかしこの厳しい時期には、想定外のことも多く、経営者のKKD(勘、経験、度胸)だけでは経営改革は成し遂げられません。
改革とは現状の方法論を否定することです。反対的意見にも耳を傾け、客観的に状況を見つめる姿勢になることが、そのスタートラインに立つことができる必要条件と考えます。
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