- 中沢 努
- パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー 代表
- 東京都
- コンサルタント・研修講師・講演講師
対象:顧客満足・コンプライアンス研修
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
- 中沢 努
- (コンサルタント・研修講師・講演講師)
放射能汚染の疑いがある牛乳の流通。
その牛乳を飲まされている恐れのある児童たち。
それに憤りや違和感を感じている人たち。
この議論をどう進めていけばいいのか?
【分析1】
A.放射能で汚れた土地の除染が率先してかつ速やかに行われなかった「除染遅れ」。
想定される背景→「政府や政治」「官庁や省庁」「電力会社や電力利権」。
B.「本当にありのままを報道しているのか?」疑念を抱かせる放射能漏れに関するニュース。
想定される背景→電力利権と広告代理店、そして政治や電力業界とマスコミの間にありそうな「私たちがあまり知らない関係」。
C.放射能で汚染されている疑いのある牛乳の流通。
想定される背景→牛乳でお金を儲けている「利権者」「利権団体」「その他関係者」。
D.その牛乳を児童が飲まされている可能性があるという懸念。
想定される背景→「役所や役人」「学校やその関係者」「給食と食材提供業者との関係」。
【分析2】
E.上記分析から見えてくるもの
・ 権力を持った「組織」と「人」。
・ お金を増やしたい「組織」と「人」。
・ 情報を操作按配し得る「組織」と「人」。
・ 立法行政機関と主従関係にある「組織」と「人」。
・「これらの組織や人」と「それらを持たない人」。
F.汚染されている可能性のある牛乳を提供する組織や人の言い分
・「暫定基準値以内だ。よって安全だ。だからいいだろう。」
G.放射能で汚染された可能性のある牛乳を飲ませたくない人の言い分
・「暫定基準では駄目だ。それは危険だ。だから飲ませるな。」
【結論】
◆ 相手の土俵で議論している。
◆「暫定基準値」とか「基準値以内だから安全/安全でない」という話しではない。
◆ 論点は「原発事故以前より多くの汚染物質を含んだ恐れのあるものを飲ませたくない」。
◆ よってそれを議論の土俵とし、そこから議論をはじめ、それを軸に据え、その軸を動かさない。
権力者や金持ちは下世話な論争に長けています。
話しの土俵をすり替え、堂々巡りにしかならない議論に引きずり込みます。
相手の論理に巻き込まれてはダメなのです。
このままでは、不毛な議論が続くだけのように思えます。
(無断転載や無断複製禁止)
中沢努 「人間としてのコンプライアンス原論」の内容をコラム用に書き換え
※ これは、弊社が行っている教育やコンサルティング で実際に使用しているものです。
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