- 奥山 裕生
- 奥山裕生設計事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
「購入前に入手しておきたい資料・情報」
内覧を繰り返し、「本命」の中古マンションが見つかったら、
不動産屋さんに依頼して、以下の資料・情報を入手しましょう。
「管理規約」
特にリフォーム工事に関する規約は重要。
フローリングが不可というマンションもあります。
フローリングが可という場合でも、ほとんどの場合、
L45など遮音性能の規定が決められています。
「修繕積立金の滞納」
マンション全体で滞納金があるかないか。
ある場合は、何世帯ぐらいかをチェック。
その割合が多い場合は購入を控えましょう。
「長期修繕計画書とその履歴」
本来、行なうべき修繕計画がきちんと行なわれているかどうか。
計画に対して、修繕積立金が著しく少ない場合は、
築年数に関わらず、マンション全体がスラム化していく
可能性があります。
「登記簿」
登記簿上の所有者と売主が一致しているか。
抵当権が設定されたままになっているか。
設定されている場合は、売買契約を結ぶ日までに
抹消されることを不動産屋さんに確認しましょう。
「現況施工図面」
ほとんどの場合は、管理人室に常備しています。
スケルトンリフォームを行なう場合は、
この図面を手に入れることが必須です。
しかし、読み取るには専門的な知識が必要なので、
できれば、この頃までには、依頼する設計者を決めて
同行をお願いするとよいでしょう。
売買契約前には、図面のコピーが許されず、
閲覧のみというケースもあります。
「近隣住民」
両隣り、上下階の世帯がどんな方なのか、
さりげなく売主や管理人さんから聞き出しましょう。
リフォーム工事をする上でも、
その後、生活する上でも、大事なチェック項目です。
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