典型的教育ママからの脱皮 - 毎日のつらさ - 専門家プロファイル

シェシャドゥリ(福田)育子
松戸こころの相談室 メンタルヘルスコンサルタント
千葉県
メンタルヘルスコンサルタント

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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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典型的教育ママからの脱皮

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「オレオレシュギ・ウイルスにあらがって」というタイトルで 神尾 達之氏(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)が読売オンラインに次のように書かれています。

「私の経験では、脱個人主義の必要を若い人たちに理念的に教えてもほとんど伝わらない。道徳的な知恵は単なる指示命令としてインプットされると、脳内から短時間で揮発する。だから脱個人主義を御題目として命じるのではなく、彼らがそれを自ら選び取るような仕掛けを大学の中で準備してやることが必要になる。学生たちが脱個人主義は「オイシイ」ということを実感するようになる仕掛けだ。」

http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/society_100921.htm

 「道徳的な知恵は単なる指示命令としてインプットされると、脳内から短時間で揮発する。」のところで思わず声をあげて笑ってしまいました。

アドラー心理学でMother’s deaf という言葉が使われます。

母親の指示・命令・小言などを繰り返し聞いていると 「母親が原因となって耳が聞こえなくなる」と同じような状態になるという意味です。この場合は 脳内まで届かない訳です。

 私の長男もこれらに近い「自分が不快にならないようにしてその場をやり過ごす。」という技術を持っています。

勇気づけの対応を学ぶ前、私は子どもに「指示・命令」を伝える典型的な教育ママでした。私が勇気づけの対応を学び始めたのは 長男が中2の時でした。

息子が高校2年生位の時だったかと思います。

「友達のG君に 先生のお説教を早く終わらせるコツを教えてやったのだけど あいつ、タイミングをつかまないで相槌を打つから 先生によけい叱られたんだよ!聞いてないんだろう!って。」

「頭は何を考えていても良いから 神妙な顔をして 適当な所で“はい”“すみません”“分かりました”って言うんだよ。頷きながら。」

と友達に伝授したコツを説明する息子に尋ねました

 「すごい技術を持ってるのね。どこで覚えたの?いつ頃から?」

「お母さんだよ!小学校の5年生位からかな・・・」

 初耳でした。しかも小学校5年生というと 私が長男の対応に悩み始めたころです。指示・命令型の対応が行き詰っていることを感じてはいたのですが それに代わる有効な方法を見いだせないままでした。

私のうつ症状をきっかけに アドラー心理学を基にした「勇気づけの対応」を学び、実践する中で息子との付き合い方が分かってきたのでした。

伝統的典型的な教育ママからの脱皮でした。

 「勇気づけ対応」に出会わなかったら 今の私の世界はありませんし 息子達のとの関係も違ったものになっていたと思います。

 

 

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