生きづらさを抱えている身近な人をサポートする6つのポイント1 - 心の病気・カウンセリング - 専門家プロファイル

池内 秀行
Heart and Holistic Consulting 
東京都
心理カウンセラー

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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生きづらさを抱えている身近な人をサポートする6つのポイント1

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カウンセリング

こんにちは。カウンセラーの池内秀行です。

 

個人セッションやカップルセッションのテーマの一つに、生きづらさを抱えている家族(親、子供)やパートナー(夫婦、恋人)、友人、会社関係者等、身近な人が本人と一緒に生活していく中で、本人をどのようにサポートしていくのか、というテーマがあります。このテーマがある場合は、カウンセリングの中で、生活しながらサポートをしていくことを目的としたコンサルティングを行っていきます。

 

カウンセリングというと、生きづらさを抱えている人、問題を抱えている人、調子が良くない人、うつやトラウマを抱えている人など、ご本人が受けるものというのが一般的な理解です。

 

しかし、実際は、ご本人だけではなく、ご本人の身近にいる方で、「その事に関してご本人以外の直接の当事者又は関係者」であり、「解消、解決していきたい問題や課題、変化をもたらしたい事に強い関心のある人」が、クライアントとしてカウンセリングを受けていただくと、ご本人との関わり方について一緒に考えてサポートすることが出来るのでとても役立ちます。

 

例えば次のような方たちです。

●家族や親戚

●恋人

●親しい友人

●職場であれば本人の直接の上司(意外かもしれませんが部下や同僚でもOKです)、経営者や人事部の方など

●教育関係者の方々

 

上記のような人達がカウンセリングを受けて行くと、ご本人との関わりの歴史の中で、疑問に思っていたことや理解不能だったことを理解出来るようになっていきます。そして、身近にいる人も、ご本人との関わりの中で疲れていたり、うまく関われない自分を責めて傷ついている場合が殆どなので、カウンセリングの中でそういった自分のケアも行っていきます。


【★この自分ケアを行っていくと、自尊心や自分を信頼する力が高まっていきます。そして、問題や困難な状況に直面しても「なんとかできるだろうし、自分にはその力ある」と思える自己効力感も高まっていくので、人間的にも成長していきます。】

 

実際に、ご本人との会話や対話が成立せず、深刻な状態になっている方はもちろんですが、次のような、そうなる前の段階に見られる兆候が出てきて、日常生活の中で「何となく変だな」「最近、何故か話が噛み合わないな」など、気がかりに思うことがある段階でカウンセリングを利用してもらえれば、早い段階での対応が可能となり、事態を深刻にしない予防になります。

 

●いつもと違い些細ないことでイライラしやすくなった
●今までになかったような怒り方をするようになった
●ふとしたことでキレやすくなった
●「疲れがとれない。身体が重くて仕事に行くのがつらい。仕事に行きたくない。人と会うのがめんどう。」etcという発言が増えてきた

 

一般的に、性格や習慣で片付けられがちな次のような現象も、背景に生きづらさが隠れていることも多いので、何か気になっていたり、気がかりがあれば、早い段階でカウンセリングを利用してもらえればと思います。

●働き過ぎが続いている
●飲酒量が増えた
●ギャンブルに嵌っている
●浮気をしている
●人に誤解されやすい(仕事や男女関係等)
●リスクの高い遊びや投資に嵌っているetc

 

そうは言っても、カウンセリングを利用することに慣れていないと、ちょっとした気がかりや違和感を感じたくらいで、カウンセリングを受けようと思う人はまだまだ少ないのが現状だと思います。

 

通常は、自分たちで何とかしようと努力しますし、身近な人に話をきいてもらったり相談したりします。

 

最近は、身近な人に相談するだけではなく、自己啓発の他、メンタルヘルスや心理的なことへの関心の高まり、癒しやスピリチュアルの認知度の高まりなどから、生きづらさや人間関係、心理的な悩みに関してインターネットや書籍などの情報量も増えています。「生きづらさ」を解消することに興味をもてば、10年前の事を思うと、様々な情報や知識、方法論に触れることが出来る状況にあります。

 

しかし、身近な人への相談は、時にしっかり受けとめてもらえない場合は傷つく体験をしてしまうこともありますし、根本的な解決つながらないこともあります。

 

各種情報も、情報が増えたことは無さすぎるより良いと思いますが、多すぎると、自分にとって役立つ知識や方法を見極めるのが難しくなるという弊害も出てきます。

 

実際に、これまでのカウンセリングの中で、沢山の知識や方法を勉強されているけど、自分の実情にマッチした形で理解して使えず、サポートしたい人との関係が悪化してしまって、自分がどうしたら良いか判らなくなったので何とかしたいというケースもありました。

 

そこで、これまでのカウンセリング場面での経験から、身近に生きづらさを抱えている人がいて、その人の役に立ちたい、サポートしたいと思っている方で、自分がカウンセリングを受けるのは迷いがあるという方に、自分自身も大切にしながら「生きづらさを抱えている身近な人をサポートする6つのポイント」をまとめてみました。

 

(1)生きづらさにつながる問題を知識だけで安易に特定することは避ける

(2)問題が問題なのであって、本人は問題ではない

(3)過去を振り返る目的を知っておく

(4)自分自身で過去の自分の言動を責めないでください

(5)当事者としてサポートするための心構え

(6)カウンセリングを上手に使いましょう

 

明日から、毎日、6回連続で、それぞれのポイントについて掲載していきます。

プロカウンセラー池内秀行

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