その実験は、神経回路網とよく似たモデルを計算機の中に作り、学習能力を調べたものです。
その結果、カオスを生成した時としない時では、カオスが存在する時のほうが、より多くのパターンで学習でき、カオスの発生によって記憶に有効な領域が広がることを分かりました。
これまで、脈波、心臓の活動、眼球運動、身体運動、脳波、脳磁界、神経細胞や心筋細胞の活動、呼吸運動、ホルモン分泌など、実にさまざまな活動がカオス的ゆらぎを示すことがわかっています。
この意味や役割として、情報処理という点で、カラダの内的環境の適応力にとても重要であると同時に、私たちを取り巻く、外的環境との関係性においてとても重要な役割をしているのが見えてきます。
これは、東洋医学の思想には以前からあった考えではあります。
次回、東洋医学的思想から生命の本質「動」と「静」について見ていきましょう。
お楽しみに。
山中英司
参考資料:田原 孝 :生体とカオス、日本経済新聞、1994.11.2〜1995.2.22(16回連載)
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このコラムの執筆専門家

- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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