- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
皆さんリリース作成には苦労されていることと思うが、“リリースには100点はない”と言っていいほど難しいものだ。配信前に社内チェックを受けると、聞いた人の数だけコメントをされることからも痛感できるのではないだろうか。如何に効果的なリリースを書くかについては、さまざまな指南本が出ているばかりか、インターネット上でもノウハウが公開されている。どれもなるほどと思えるのだが、一点気掛かりなことがある。それは見出しの書き方だ。
リリースは冒頭の部分が重要であると前回説明した。その中で“見出し”というものは、最重要部位と言ってよい。実際の新聞雑誌の見出しの様に、キャッチーに書かなければならないと書かれたものを目にするがそれは違う。また如何にもキャッチーな見出しをつけたリリースも散見されるが、余り良い印象を受けない。何故か。
主な理由は2つある。ひとつは、リリースはチラシやパンフではないということだ。チラシやパンフなら多少の背伸びは許される。しかしリリースに背伸び(嘘)があってはならないし、胡散臭く感じられることもマイナスである。あくまでも簡潔にまとめられたリリースに相応しいものであるべきだ。要は本当のニュース性を簡潔にまとめればいいのだ。
そしてもうひとつ。リリースは誰のためのものかということ。読者向けではない。あくまでも記者向けであり、記事や見出しを書くのは、記者(整理部)ということを忘れてはならない。記者がリリースと同じ見出しをつけるだろうか。1つのリリースとそれに対応する紙誌の見出しを比べてみれば解るはずだ。
リリースは記者に読まれなければ意味がないが、その会社自体が胡散臭いと思われることは避けなければならない。
広報38箇条 リリースはあくまでも記者向けと認識せよ
ご参考:広報力向上ブログ
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