他人の体験に自分を重ねて癒される - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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閲覧数順 2024年04月24日更新

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他人の体験に自分を重ねて癒される

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夢を実現する力 私が“成幸”するまでに掴んだ教訓
関西へ出張した時、ある女性との不思議な出逢いがありました。

奈良でのセミナーが終わり、大阪のホテルへ向かう途中、たまたま参加者の中に大阪方面へ帰る男性がいらしたのでその方といっしょに電車に乗りました。

行き先を聞いてみると、なんと、私の滞在しているホテルのすぐそばなのです。

関西に不慣れな私は、彼のエスコートで無事、ホテルの最寄り駅に到着することができました。

その後、彼はこれから、奥さんが参加されている別のセミナー会場に行くということだったので、急遽誘っていただいて、私も見学させていただくことになりました。

セミナー会場では、プログラムの内容を説明してくださる、ある女性〔50歳〕が対応してくださいました。

プログラムの概要と、彼女自身がこのセミナーを受けて、いかに人生が良い方向に変わったか、という話をしてくださいました。

初対面にも関わらず、ご自身のことを包み隠さずオープンに話してくださり、私と気性の似た方だな・・・という印象を受けました。

ところが、似ているのは気性だけではありませんでした。

彼女には女の子が3人と、犬が一匹いる。〔←うちと同じ〕

おまけに長女の将来なりたい夢が、“声優”というのも同じでした。


ただ違うのは、最近、彼女のご主人が突然、病死されてしまったこと。
ものすごくショッキングな出来事ですが、今は親子仲良く幸せに暮らしておられるとのことです。

そんな彼女が自分自身の生い立ちと“気付き”について、こんな話をしてくださいました。

    ↓↓

私はいつも、心の奥深い部分を隠して生きてきました。

その部分には踏み込まないように、自分が傷つかないように、人との深い関わりを避けてきたのです。

その原因はどこにあるのか?

その回路をたどっていくと、幼少期のある出来事に行き当たりました。


私には妹がいました。

母は、私と妹を連れて出かける時、いつも妹の手をにぎっていました。

私はそんな二人の後ろ姿を見つめ、小走りに追いかけながら、いつも母の手を握る妹を羨ましく思っていました。

ある時、妹の手が母から離れた瞬間がありました。

その時、私は勇気を出して、自分の手を母の手に差し伸べてみました。

ところが、母から、「ペン!」と振り払われてしまったのです。

ものすごく傷つきました。

その時から私は、その思いを二度と味わいたくなくて、誰に対しても手を差し伸べなくなったのです。

自分が傷つかないように・・・、一歩踏み込むことを止めたのです。

そして、それに代わって、“怒る”ことを覚えました。

娘が自分の思い通りにならない時は、怒って文句を言いました。

仕事がテキパキできない同僚に対しても、「あんたはなんでそんなドンくさいの!」と怒っていました。

主人が亡くなって、友人が弔問に来た時も怒っていました。

お悔やみを言ってくれる友人に対して、心の中で「あんたに私の気持ちがわかってたまるか」と怒っていました。

亡くなった主人に対してさえも、「なんで私達を残して死んでしまったの? この先、どうやって生きていったらいいの?」

と怒っていました。

私はそうやって、いつも自分が傷つかないように、自分を守るために怒っていたのです。

   ↑↑
〔以下省略〕



この話を聞きながら、私は彼女の存在が、自分自身とオーバーラップしてしまいました。

話を聞きながら、私自身の気持ちが穏やかになり、癒されるのを感じました。

こんなこともあるんだ・・・という、なんとも不思議な体験でした。