難解な話を伝わりやすくするには? - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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閲覧数順 2024年04月25日更新

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難解な話を伝わりやすくするには?

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夢を実現する力 私が“成幸”するまでに掴んだ教訓
ある方の講演を聞く機会があったのですが、その方の話は難解で、いったい何が言いたいのか、さっぱり伝わってこない。
だんだん聞いているのが苦痛になり、数十分もすると眠気が襲ってくる有り様でした。

はて?なぜこの人の話し方はこんなにわかりにくく、おまけにつまらないのか?(失礼ながら、そんなことを考えるきっかけになりました)

その理由は、「話し方のプロ」による「伝わる話の原則」の中にありました。

特に、「難しい話は例えろ」という原則に反してはいけません。
例え話がなければ、話し手の真意は聞き手には伝わらないのです。


そのことを示すための、これまた具体例をご紹介しましょう。


【“日本の借金”というテーマでの用例】

●悪い例××

「日本の借金は膨大に膨れ上がり大変な財政難です。大幅な赤字が続いています。このままでは大変なことになります」


●やや悪い例×

「日本の借金は853兆円。一世帯あたりの負担額にすると、1936万円、国民一人当たりでは673万円にもなります。大変な金額です」
(※最初の文よりは、具体的な数値化がされた分、深刻さは伝わってくるようになったが、それでもまだピンとこない)


●良い例 ○

「日本の財政を家庭に例えると、400万円の年収しかないのに、毎年800万円も使って、家のローン残高が8000万円という状況です」

どうでしょう? 身近なことから簡単な例をあげると、グッとわかりやすく伝わるようになったでしょう?

想いを伝えるには、まず「伝える方」を工夫することが大切です。
どんなに熱く語っても、非論理的で難解な話は相手の心に届かないのです。