【防災のこと 3】 台風 編 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
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【防災のこと 3】 台風 編

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建築的
台風18号が明日直撃しそうですね。予想できることをザザッとまとめておきますので、どうぞお役立てください。
電線が切れれば停電しますので、懐中電灯の確認を。
また復旧が長引けば電気釜でご飯を炊くにも不自由しますので、鍋で炊くことも頭においておく。
テレビ・インターネットも使えないときは、ラジオ・携帯電話で情報収集。
最近の給湯器はリモコンスイッチで動いてますから電気がなければお風呂に入れない。
水道管に不具合が起これば断水の可能性がある。飲料水は浴槽等にしっかり確保しておく。
下水が溢れてトイレが流せないときはビニール袋に用を足し、猫砂を振り掛けてニオイを抑える。
屋外・ベランダに置いてあるものは吹き飛ばされないよう、なるべく家に入れておく。物干竿・自転車・植木鉢などなど。
駐車場が半地下になったような家ではさほどの雨でなくても、道路から流れ込んでくる水に車が水没することがあるので、安全そうなコインパーキング等へ移す。
坂を下ったような低い地形に建つ家では雨水が集まってくるので床上浸水が心配。2階より上で過ごす・寝る。
電車が動かず家に帰れず立ち往生というときのために、ちょっとした食料・飲物・地図を鞄に。また傘はどうせ役立たずでしょうから、持っているなら登山用の雨カッパなども外出の際は携帯する。
台風の被害が大きければ、通り過ぎた後も日常生活への復旧に時間が掛かるので、食料・日用品は事前に多めに買い込んでおく。

災害対策というのは平穏な日常を送っているなかでは「面倒くさいなぁ」と思うのが普通でしょうけれど、風雨が強くなってから慌てるのではうんと大変なことになりますから念には念を入れて、ちょうどいい防災訓練のつもりでアレコレ対策を考えてみてください。
特に東京は災害に弱い街です。密集しているだけに、被害が大きかった時には復旧にも時間が掛かります。どうぞ用心してください。
また「台風のあとには大きな地震が起きやすい」という情報を目にします。信憑性は?問われると僕には何ともいえませんが、関東大地震も東海地震も『いつだって危険』な状態にあることは間違いありません。台風対策は大地震用の防災にも有効なことばかりですので、この際にしておきましょうよ、ね。
ちなみに東海地震の場合は、その一番危険なところに原子力発電所が建っていますから、放射能漏れを想定した対策も本当は必要です。茨城から大阪までの範囲が、チェルノブイリで現在も立ち入り禁止の範囲にスッポリ入ってしまいます。その話しを【防災のこと3】で書くつもりだったのですが、今日のところはまずは台風対策を急いでください。「どうせならもっと早く言ってくれよぉ」という声が聞こえてきそうです。スミマセン、色々と仕事もあるもんでモゴモゴ・・・。
僕は防災の専門家じゃなくて、建築をつくる専門家なんですけどね、ホントは。
ま、いいですわ。自分の知識の端っこを分けるだけで、誰かを救うかもしれないのであれば、いくらでもこうして踊りますよワタシは。
もちろん、設計の依頼もいつでもお待ちしてるんですよ。
自分の知識と能力を総動員して活かせるのが、やっぱり建築の設計なんだなぁと、ホントつくづく思います。
あ、そうそう新人賞の選考がどうなったというと、ま、それは今度だっていいや。
「エントリーナンバー7番、スナガゴウ、建築家です。趣味は危機管理です」
い、イヤ、バカなおしゃべりはこれくらいにして、
さて、この昼休みに我が家も備蓄食料の食べてしまった分を買い足しに行くとしますか。

原典
http://www.sunaga.org/daily/daily.htm#091007

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響きあう木の空間

森や山と人、地球が健全に回っていく様子を見届けたい。 木を街に届け人の営みに森をもたらし木が、森が、地球が、生命が、人が、そして星々や宇宙までもが響あいはじめるそんな木の建築空間宇宙の意図が起動する響きあう木の空間をつくろう

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